関西へ行ってきました。二胡に関係なくお会いしたいご家族もいたのですが、とにかく一日半と言う中で二胡だけで終わってしまった一日半でしたが、
とんでもなく有意義でした。
細かいことは色々とほぉさんが、面白おかしく書くでしょうから、私は調整をしていて、とても気になった一点だけの事を書きます。
木軸の事です。
木軸が綺麗に回って、微調整器も無しでピタッと決まると、嬉しいですね。
しかしそんな木軸にお目にかかると言うのはとても少ない事です。
二胡の雑音の80%近くはこの木軸の不具合から起きてきます。
この木軸がシッカリとがたつきも無く回れば、解放弦の金属音や、高音部の音の出の悪さ、等もかなり軽減されます。
調弦も楽に決まりますし、調弦がぴったり決まれば、雑音、と言うか変な共振音も無くなります。
この木軸ががたつくのは、棹の穴の中に入っているチョークが固まっていたりもすることも多いのですが、
元々それほどぴったりと削られているわけでもないので、どうしてもがたつきが出ます。
それと、抜けやすい物。
もう一つは、反対に硬くて回りにくい物。
これは二つとも木軸の削り具合の悪さから出てきますが、それぞれ違う原因です。
画像の(1)の方は、木軸の弦の方が緩くて、隙間があり木軸を持って上下にゆすってみると、弦側の方が揺れるものです。
これは抜けやすい物の典型です。
今回は、すべての二胡18台の木軸の削りをしました。
この中で、4本の木軸はどうも、プロの楽器屋さんに頼んで抜けやすい物を抜けにくくしてもらったものがあるようでした。
勿論プロの方ですから私が今書いている、抜けやすい物を直す方法などはご存知なのだとは思いますが、どうもかなり微妙な作業の嫌いな方なのかもしれないのですが、
これは手の施しようも無く削り過ぎていて、かなりな修理が必要な状態になってしまっていました。
要するに抜けやすい原因と言うのは、木軸の弦とは反対の手で握る方だけが、棹の穴の中で当たっていて、先端の方は緩くなって隙間がある状態、画像で行くと(1)の方なのです。
木軸と棹の穴が密着しているのが元の方一部だけなので抜けやすくなります。
ですから、この元の方を削って、全体が綺麗に穴と密着するように削れれば良いのですが、ついついやりすぎてしまうのかもしれません。
今度は動きにくくなります。
それは木軸の先端の方だけが棹の穴の壁に当たっている(2)の状態なのです。
先端が穴に当たっていて手で握る王が緩くなっていると、どうしても密着度が強くなる上にチョークで固めますから、これは木軸は周りにくくなります。(チョークはNGです!)
理想は、木軸全体が棹の穴の壁にきっちりと密着する事ではあるのですが、なかなかそうもいかなくせめて、棹の穴の前後二箇所にピタリと当たれば、木軸はとてもスムーズに回ります。
あとは、ヴァイオリン等のコンポジションと松脂の複合で、硬さを調整できるはずなのですが、、、
ですからお願いは、せめてプロの方でしたら、刃物を研究して(これは柔らかい鋼のスクレーパーが良いと思います)軽く木軸を21面体くらいの多角形に削り上げてほしいのです。
或は、やらないか。
削り過ぎると、木軸が細くなり、今度は肉付けする以外に方法は無くなります。(かかる修理費が高額になってしまいます)
木軸のがたつきや抜けやすい事であるいは硬くて回らない事で困っている方は、今度たぶん来年2月くらいにはまた関西に行こうと思っていますので、お待ちください。
応急処置としては、木軸の抜けやすい方は、内部のチョークを拭き取り松脂をたっぷり塗りこんでください、特に木軸の手で握る方の側へ、あるいは松脂を削って粉にして、(120番くらいの紙やすりで松脂を削ると適度な粉が出ます、あるいは壊れた松脂をさらに細かく砕いて)木軸に塗って下さい。
回りにくくなった方は、家具用のワックスか、あるいはもしお持ちの方が周りにいらしたら光舜堂のTHE WAXを何回か縫ってください。
回りにくく抜けなくなった方もいらっしゃると思います、特に黒檀やブラックウッド、これは絶対に叩かないでください、以前叩いて抜こうとして棹が折れた方がいらっしゃいます。
この時には、木軸を手で持って、気長に、上下左右に揺らしてやるか、油を少し後ろから浸透させるかすると、時間をかければ抜けます。絶対に力任せにやろうとしないでくださいね。
以上二つは、応急処置でしかありませんが、かなり効く筈です。
ためしてください。
今回も、鳴尾牧子さんに、福音弓の西風東風を弾き分けていただいて、なにしろ作った本人は二胡は初級者レベルですから、プロなら長弓、早弓弾き分けてどう感じるかを教えてもらったり、私の遺産になるであろうコウキ紫檀の二胡を弾いてもらったり、とても良い一日半でした、、、調整の場所をこころよくお貸しいただいた「アワーズ」さんと、会員のMさんに感謝いたします。
とんでもなく有意義でした。
細かいことは色々とほぉさんが、面白おかしく書くでしょうから、私は調整をしていて、とても気になった一点だけの事を書きます。
木軸の事です。
木軸が綺麗に回って、微調整器も無しでピタッと決まると、嬉しいですね。
しかしそんな木軸にお目にかかると言うのはとても少ない事です。
二胡の雑音の80%近くはこの木軸の不具合から起きてきます。
この木軸がシッカリとがたつきも無く回れば、解放弦の金属音や、高音部の音の出の悪さ、等もかなり軽減されます。
調弦も楽に決まりますし、調弦がぴったり決まれば、雑音、と言うか変な共振音も無くなります。
この木軸ががたつくのは、棹の穴の中に入っているチョークが固まっていたりもすることも多いのですが、
元々それほどぴったりと削られているわけでもないので、どうしてもがたつきが出ます。
それと、抜けやすい物。
もう一つは、反対に硬くて回りにくい物。
これは二つとも木軸の削り具合の悪さから出てきますが、それぞれ違う原因です。
画像の(1)の方は、木軸の弦の方が緩くて、隙間があり木軸を持って上下にゆすってみると、弦側の方が揺れるものです。
これは抜けやすい物の典型です。
今回は、すべての二胡18台の木軸の削りをしました。
この中で、4本の木軸はどうも、プロの楽器屋さんに頼んで抜けやすい物を抜けにくくしてもらったものがあるようでした。
勿論プロの方ですから私が今書いている、抜けやすい物を直す方法などはご存知なのだとは思いますが、どうもかなり微妙な作業の嫌いな方なのかもしれないのですが、
これは手の施しようも無く削り過ぎていて、かなりな修理が必要な状態になってしまっていました。
要するに抜けやすい原因と言うのは、木軸の弦とは反対の手で握る方だけが、棹の穴の中で当たっていて、先端の方は緩くなって隙間がある状態、画像で行くと(1)の方なのです。
木軸と棹の穴が密着しているのが元の方一部だけなので抜けやすくなります。
ですから、この元の方を削って、全体が綺麗に穴と密着するように削れれば良いのですが、ついついやりすぎてしまうのかもしれません。
今度は動きにくくなります。
それは木軸の先端の方だけが棹の穴の壁に当たっている(2)の状態なのです。
先端が穴に当たっていて手で握る王が緩くなっていると、どうしても密着度が強くなる上にチョークで固めますから、これは木軸は周りにくくなります。(チョークはNGです!)
理想は、木軸全体が棹の穴の壁にきっちりと密着する事ではあるのですが、なかなかそうもいかなくせめて、棹の穴の前後二箇所にピタリと当たれば、木軸はとてもスムーズに回ります。
あとは、ヴァイオリン等のコンポジションと松脂の複合で、硬さを調整できるはずなのですが、、、
ですからお願いは、せめてプロの方でしたら、刃物を研究して(これは柔らかい鋼のスクレーパーが良いと思います)軽く木軸を21面体くらいの多角形に削り上げてほしいのです。
或は、やらないか。
削り過ぎると、木軸が細くなり、今度は肉付けする以外に方法は無くなります。(かかる修理費が高額になってしまいます)
木軸のがたつきや抜けやすい事であるいは硬くて回らない事で困っている方は、今度たぶん来年2月くらいにはまた関西に行こうと思っていますので、お待ちください。
応急処置としては、木軸の抜けやすい方は、内部のチョークを拭き取り松脂をたっぷり塗りこんでください、特に木軸の手で握る方の側へ、あるいは松脂を削って粉にして、(120番くらいの紙やすりで松脂を削ると適度な粉が出ます、あるいは壊れた松脂をさらに細かく砕いて)木軸に塗って下さい。
回りにくくなった方は、家具用のワックスか、あるいはもしお持ちの方が周りにいらしたら光舜堂のTHE WAXを何回か縫ってください。
回りにくく抜けなくなった方もいらっしゃると思います、特に黒檀やブラックウッド、これは絶対に叩かないでください、以前叩いて抜こうとして棹が折れた方がいらっしゃいます。
この時には、木軸を手で持って、気長に、上下左右に揺らしてやるか、油を少し後ろから浸透させるかすると、時間をかければ抜けます。絶対に力任せにやろうとしないでくださいね。
以上二つは、応急処置でしかありませんが、かなり効く筈です。
ためしてください。
今回も、鳴尾牧子さんに、福音弓の西風東風を弾き分けていただいて、なにしろ作った本人は二胡は初級者レベルですから、プロなら長弓、早弓弾き分けてどう感じるかを教えてもらったり、私の遺産になるであろうコウキ紫檀の二胡を弾いてもらったり、とても良い一日半でした、、、調整の場所をこころよくお貸しいただいた「アワーズ」さんと、会員のMさんに感謝いたします。
二胡の場合棹は音色を作り上げるために、かなり硬い木の芯に近い所それも四方柾でとります。
胴は、普通は、あとで歪みがきた時の為に柾目でとるのが普通なのですが、たっぷりと油分を含んだ板目でとった楽器の鳴りの重厚さと言うのは、捨てがたいものがあります。後で歪んでもよいからやってみたいのですが、問題は私の後に直してくれる人がいるかどうかと言う事でしょうね。
ヴァイオリンなども、普通は正目に表板も裏板もとりますが、裏板は本当は板目でとった方が、音色は良く出るのです、ストラドでも板目の裏板と言うのは叶いらるのですが、後輩たちがきちんと直してとても良い音色rの物に作り上げています。三線の棹も木の芯に近いものは良くなっていますね。
でもその木取を勧化て作った中国製の二胡にお目にかかったことはほとんどないですね。
たぶん日本には入ってこなくてその湯な良い物は中国のプロなりお金持ちの所に行くのでしょうね
私の件か相手のあるツウ語句人の教室の先生の持っていた二胡、これはもう、木取の良さがそのまま音に出ているようなものでした、私も遺産にするべく今徐々に4台のインドの小葉紫檀の二胡を作っています、これは、見ただけで皆さんその音色を感じるくらいなようですよ、一台は生前贈与で、今木村ハルヨさんが使っています、見てやってください、聞いてやってください。