二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

3月18日(日) 先に西野二胡に出会っていれば。。。  11:00~17:00

2018-03-23 20:26:18 | ○営業日の報告日記
二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
東京は開花宣言され、ソメイヨシノだけでなく、
様々な花々が咲き始めました。
いよいよ春、到来ですね!
春は、ジャンル問わず新たな習い事がしたくなる季節、
二胡もあちこちで新たな仲間が増えるといいですね。
この季節の光舜堂には、
「昔の楽器を引っ張り出してー」というお客様が増えます。
一度は手にした二胡をしばらく押し入れにしまい忘れ、
春だし何かやってみようかという方々。
「ああそういえば押し入れには昔買った二胡があったはず」
そうして久しぶりに少しカビ臭いケースを開けてみたら、、、

中はホラーだった。。。

弦は外れ、すべてが分解状態で、弓毛もボロボロで
「全てが、どうしたらいいかわからないんです!」
と丸投げで工房へ送られてきた楽器のケースを開いたら、
中からボサボサの馬毛が真っ先にズルッと飛び出て来て、ヒィッ!!
本当にビックリしたことありました。
たしかにホラーだ(笑)
そうなる前に、しまい込んだ楽器は時々チェックして下さいね!!



さて日曜日、、、あ、光舜堂オリジナルの超軽量二胡ケース、
シングルの『パティーナ・グレー』は完売いたしました。
ありがとうございました。
この色での次回製作は、たぶん次の冬以降ではないかと。
どうぞよろしくお願いいたします。


さて改めまして日曜日。
リノベーション二胡のCDMが前日新たに張り上がったので
持って来ていました。
出来て直後は内外の弦のバランスにバラつきがあったのですが、
翌日には、どうしてどうして、みなさん大絶賛で、
「きのう張り上がったばかりなんですよ」と言ったら
あまりの弾きやすさと音色の良さにビックリしていらっしゃいました。

材や質はひと昔前の安い楽器の方が最近の高価な物より良いのが多く、
そして、使って弾いていた時間も長いので、
皆さんがご自分の古い二胡をCDM改造した時は
この新品のリノベーション二胡以上に良い仕上がりになりますよ。
今週も、直接工房へ送っていらして対応した物も含めて4把が
CDMになって生まれ変わりました。

改造する時は内部が見られますから、
なぜその二胡が鳴らなかったか、
なぜ持ち主さんが弾くのを止めてしまったか、判る時があります。
使っている木材は良くても、構造的に鳴らない作りだったり、
または変な作り方をしていたりが、皮を外して初めて、
普段では見えないところから発覚したり発見されるのです。
また、店主は張られたままでも判るのですが、張り方がマズかった蛇皮は
外した時イカのように くるん、と丸まったり、
又は、ひらひらヨレヨレしたりしてしまいますので、
それを目の当たりにして初めて持ち主さんは、
「張り方が悪かったね」と店主に指摘されていた事を理解します。

そんな事が全部CDM改造で解決するのですから、
そりゃあ店主としてはお勧めなわけです。
この日もお客様達に
「高価な新しいの買うより、安い中古を入手してCDMにするのが
一番効率良く、安く良い二胡が手に入れられるよ!」と、
新品不買運動を推進していました。
まぁ、ワタクシもそれに関して反対意見ではありませんよ。

でもね、

その日店主が熱弁をふるっていたのは、Tさん、Kさん、Wさん、
西野二胡に魅せられちゃった3人の方々(苦笑)
お3人とも既に良い二胡をお持ちなので、
「先に西野二胡に出会っていたら。。。!」という方々なのですが、
それでもかなり心が揺れている模様。
「私はコレがピッタリ!!」という出会いを各々方でしてしまったようで、
かなり熱っぽい目で見ておられましたので、
ファースト二胡を探しに来ていたなら即決だったことでしょう。
そんな方々に囲まれた中での店主の熱弁。。。オイオイ。
まぁ、今回に限った話では無いですが(笑)

よそでかなり高価な楽器を買った方ほど、
それよりも安い西野二胡を弾いた時にショックを受けるみたいです。
この値段なのにこんなに違うの?!と。
だから店主は、高い楽器を買おうかと検討している人ほど、
購入検討の対象外でも「西野二胡を試奏しておいた方が良い」と言います。
それは基準になるからです。
良い材料を使って良い作りにした時、
二胡はどんな鳴り方をするのか、どんなに弾きやすいかを知れば、
他店でも本場ででも、ご自分が払おうとしている値段が妥当かどうか、
判断基準を持っていられるのです。
そして大抵は、既に持っておられる古い二胡の方が
木部の材料の質や状態は良い場合が多いでしょうが。

そもそも西野二胡を持って行かれない教室は多いので、
お試しするだけで買わなくても、光舜堂は全然構いませんよ。
「持って来ないで」と言う中国人の先生は本当に多いし、
そういう先生に習って先生になった日本人の先生も、
西野二胡は受け付けない方がいるのです。
楽器を売っているところでは商売の邪魔ですからね。。。
でも根拠無く嫌ってる人は耳が悪いんでしょう。
だって、思惑も何も関係無い立場の本場中国の方々は
「なんて良い音色なんだ!これこそ本当の二胡の音色だ!」
って言って下さいますもん。CDMにもね。

でも、それが中国製の二胡であっても、
よそで入手した楽器を全否定して新しい楽器を買わせる先生が
まだまだ存在します。
トラウマになるほど先生にこき下ろされた楽器を店主が診たら、
超高級品だった、というのは一人や二人の話ではありません。
教室を変わるたびに楽器を買い替えなくてはならなくて、
通った先生の数だけの二胡を持っている人も少なくないでしょう。
(我々が知る限りでは、最多で7把買わされたと言っていた人が。。。)
狙った側は、経済力が有る人を見抜くのに長けてるんだなぁ、
とも思いますが、生徒さん、いいカモになっちゃってますよ!!
持っている楽器を使わせない先生は異常ですが、
それが通常であるかのように振る舞う人もいます。
だから、それでも貴方が本当に欲しくて買いたいのなら、
樹種別の音色や良い素材とは等の購入基準というのを、
自分の好みなりにでも把握していた方が良いのです。
そうでないと他国の楽器ですから、悪い人に当たってしまった人は
「日本人なんだから本場の事は何も知らないでしょう」
という相手の言いなりにされてしまいますよ。

「黒檀と紫檀に音色の違いがある事すら知らない超初心者の時期に
次のが買えないほどの高価な物を買わされたのに、
「持っている紫檀じゃなくて、実は黒檀の音のほうが好みだった」とか、
「黒檀の音色が好きで、黒檀だと言われて黒い二胡を買ったのに、
いつまでも好みの音色にならないから光舜堂で診てもらったら、
黒いけど紫檀の種類であるブラックウッドだった」なんていうのは、
もう有り過ぎの話です!

春、新しい楽器を売りたい人も買いたい人も多い時期、
買うためではなく知識を得るために、光舜堂に是非いらして下さいね!
(楽器は売りつけませんから大丈夫ですよ、CDM改造は薦めますがw)

今週も、関西、九州、北関東、他遠くから、
また近くからも、ご来店ありがとうございました!
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