もし、最初に二胡を持ち込んで来られた、中国人の演奏家たちが、一斉に中国に帰られたとして、日本に二胡の愛好家が居なくなるでしょうか?
今から十年ぐらい前でしたら、多分相当人数は減ったと思うのです。
やはり先生が居ないと楽器の演奏の進歩というのは衰えますし、楽器自体に何かあったとしてもどうしようもなかったと思うのです。
では、今年先生方が一斉に中国に帰られたとしたらどうでしょう?
これは地方によって相当差があるでしょうね。
例えば、東北地方、あるいは中国地方などで、県内に中国人の先生がお一人だけで二胡の教室をやっておられた場合などは、これは相当困ることになると思います。
関東圏などで、大手の楽器会社が教室を名目上中国人の先生のお名前でやっているところは、実際には日本人の先生方が教えているので、多分そのまま行くことになるでしょうね。
また有名な演奏家の名前で教室をやっているところでも、日本人の先生方がおられるところはそれほど問題無くやっていくでしょう。
確かに高名な先生の魅力というのは有るとは思うのです。
ですからその方達が、いなくなったとしたら、多少は影響でそうですね。
でも、しかし二胡人口が半分以下になるという様な事はないと思うのです。
理由はいくつかあります。
日本人の先生方が増えて来ているということが有ります。
それと生徒の中にも相当なレベルの方が出て来ています。
中国の二胡の検定10級を取った方もかなりいらっしゃるでしょう。
まだまだ少ないとはいえ遠藤芳晴さんや、木村ハルヨさんなどのように、ライブだけで食べているプロの方もいらっしゃいます。
音楽業界の、メジャーのレコード会社に所属する人達も出て来ています。
ラジオを聴いていると、一日に一回以上は二胡の音に出会います。
先日日本の職人のテレビをやっていました。
バックに流れていたのは、二胡の音でした、一瞬ではなくずーと流れているのです。
何で二胡なのだろうと考える以前に、この二胡の音がとっても良く合っているのです。
こうなって来ると二胡はもう日本の音楽の世界に定着しているのでしょう。
また、中にはもう日本に帰化されている中国人の演奏家の方も少なくないですね。
去年亡くなった程農化さんもそうですし、これから帰化しようと考えている方も多いのです。
二胡は日本人に合っていると、劉継紅先生もおっしゃいますし、そのようにおっしゃる中国人の演奏家というのも多いです。
先日、杜若 凛さんという若い方がコメントに書かれていましたが、クラスの中で二胡を知っている人が居なかったという事は有るでしょう。
まだまだ、一般的では無いとは思います。
しかし、例え先生方が居なくとも、教室を超えて二胡の愛好家の方達が集まって、演奏したりする「二胡弾かナイト」や「二胡のお楽しみ会」、或いは数人で時々集まって演奏したり合奏したりする人達も全国に広がってきているという事は有ります。
先生が居なくともです。
元々日本に有った伝統楽器というのは今どうなのでしょう?
皆さんのすぐ周りに実際に三味線を弾いている人がどのくらいいいらっしゃいますか?
胡弓は?
琵琶はどうでしょう。
これらの楽器は、古くから日本にあるとはいえ、実際にその音を生で直接聴く機会などというのは、歌舞伎を見に行くか、人形浄瑠璃を見に行くか、或いは富山の風の盆を見に行くかしなければ、実際に生の演奏に出会う事はないでしょう。
でも三味線も琵琶も、胡弓もみなさん日本の楽器と認識していると思います。
今、日本で実際には二胡の愛好家より少ないとはいえ、何百年も日本で愛好されて来た楽器であり、みなさんが三味線と言われた時にその音や演奏のスタイルなど思い描くことが出来るからです。
二胡は今の音楽に取り入れられたばかりです。
しかし確実に音楽の一部として定着しつつあります。
三味線や琵琶などが、その伝統を守るということも有り、或いは、その演奏家の方々が今のヨーロッパから入ってきた音楽との調和を、取り入れ切れなかったということも有ります。
或いは、今のヨーロッパからの音楽に馴染めない音だったのかもしれません。
このあたりの事はもっと専門家が居るでしょうから、聴いてみたいことではあります。
多分様々な意見があるでしょう。
三味線や琵琶が伴奏楽器として発達して来たことも有るでしょう。
伝統を守るということで、今の音楽を取り入れなかったことも有るでしょう。
中には、相当いろいろ工夫して今の音楽に今の生活に取り入れようとした方もいらっしゃいますし、音楽そのものとして純粋にクラシックの曲などと合わせることをやってきた方もおられますが、残念ながらあまり成功しているとは思えないのです。
日常的に聴こえてくる音ではなくなっています。
三味線や琵琶や胡弓に携わる方は、そんなことはない、こういうところでも使われているよ、こんなところにもとおっしゃるでしょうね。
多分、その点では二胡もまだ同じくらいかもしれません。
二胡に携わっているからこそ、日常の音楽の中で、その音を聞き分けているのかもしれません。
でも、こうも言えます。
日本に二胡が本格的に入って来て、20年、そのくらいにはなってきたと。
今から十年ぐらい前でしたら、多分相当人数は減ったと思うのです。
やはり先生が居ないと楽器の演奏の進歩というのは衰えますし、楽器自体に何かあったとしてもどうしようもなかったと思うのです。
では、今年先生方が一斉に中国に帰られたとしたらどうでしょう?
これは地方によって相当差があるでしょうね。
例えば、東北地方、あるいは中国地方などで、県内に中国人の先生がお一人だけで二胡の教室をやっておられた場合などは、これは相当困ることになると思います。
関東圏などで、大手の楽器会社が教室を名目上中国人の先生のお名前でやっているところは、実際には日本人の先生方が教えているので、多分そのまま行くことになるでしょうね。
また有名な演奏家の名前で教室をやっているところでも、日本人の先生方がおられるところはそれほど問題無くやっていくでしょう。
確かに高名な先生の魅力というのは有るとは思うのです。
ですからその方達が、いなくなったとしたら、多少は影響でそうですね。
でも、しかし二胡人口が半分以下になるという様な事はないと思うのです。
理由はいくつかあります。
日本人の先生方が増えて来ているということが有ります。
それと生徒の中にも相当なレベルの方が出て来ています。
中国の二胡の検定10級を取った方もかなりいらっしゃるでしょう。
まだまだ少ないとはいえ遠藤芳晴さんや、木村ハルヨさんなどのように、ライブだけで食べているプロの方もいらっしゃいます。
音楽業界の、メジャーのレコード会社に所属する人達も出て来ています。
ラジオを聴いていると、一日に一回以上は二胡の音に出会います。
先日日本の職人のテレビをやっていました。
バックに流れていたのは、二胡の音でした、一瞬ではなくずーと流れているのです。
何で二胡なのだろうと考える以前に、この二胡の音がとっても良く合っているのです。
こうなって来ると二胡はもう日本の音楽の世界に定着しているのでしょう。
また、中にはもう日本に帰化されている中国人の演奏家の方も少なくないですね。
去年亡くなった程農化さんもそうですし、これから帰化しようと考えている方も多いのです。
二胡は日本人に合っていると、劉継紅先生もおっしゃいますし、そのようにおっしゃる中国人の演奏家というのも多いです。
先日、杜若 凛さんという若い方がコメントに書かれていましたが、クラスの中で二胡を知っている人が居なかったという事は有るでしょう。
まだまだ、一般的では無いとは思います。
しかし、例え先生方が居なくとも、教室を超えて二胡の愛好家の方達が集まって、演奏したりする「二胡弾かナイト」や「二胡のお楽しみ会」、或いは数人で時々集まって演奏したり合奏したりする人達も全国に広がってきているという事は有ります。
先生が居なくともです。
元々日本に有った伝統楽器というのは今どうなのでしょう?
皆さんのすぐ周りに実際に三味線を弾いている人がどのくらいいいらっしゃいますか?
胡弓は?
琵琶はどうでしょう。
これらの楽器は、古くから日本にあるとはいえ、実際にその音を生で直接聴く機会などというのは、歌舞伎を見に行くか、人形浄瑠璃を見に行くか、或いは富山の風の盆を見に行くかしなければ、実際に生の演奏に出会う事はないでしょう。
でも三味線も琵琶も、胡弓もみなさん日本の楽器と認識していると思います。
今、日本で実際には二胡の愛好家より少ないとはいえ、何百年も日本で愛好されて来た楽器であり、みなさんが三味線と言われた時にその音や演奏のスタイルなど思い描くことが出来るからです。
二胡は今の音楽に取り入れられたばかりです。
しかし確実に音楽の一部として定着しつつあります。
三味線や琵琶などが、その伝統を守るということも有り、或いは、その演奏家の方々が今のヨーロッパから入ってきた音楽との調和を、取り入れ切れなかったということも有ります。
或いは、今のヨーロッパからの音楽に馴染めない音だったのかもしれません。
このあたりの事はもっと専門家が居るでしょうから、聴いてみたいことではあります。
多分様々な意見があるでしょう。
三味線や琵琶が伴奏楽器として発達して来たことも有るでしょう。
伝統を守るということで、今の音楽を取り入れなかったことも有るでしょう。
中には、相当いろいろ工夫して今の音楽に今の生活に取り入れようとした方もいらっしゃいますし、音楽そのものとして純粋にクラシックの曲などと合わせることをやってきた方もおられますが、残念ながらあまり成功しているとは思えないのです。
日常的に聴こえてくる音ではなくなっています。
三味線や琵琶や胡弓に携わる方は、そんなことはない、こういうところでも使われているよ、こんなところにもとおっしゃるでしょうね。
多分、その点では二胡もまだ同じくらいかもしれません。
二胡に携わっているからこそ、日常の音楽の中で、その音を聞き分けているのかもしれません。
でも、こうも言えます。
日本に二胡が本格的に入って来て、20年、そのくらいにはなってきたと。