二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

梅雨時の二胡の調整、2

2013-06-22 12:10:14 | ■工房便り 総合 
今の梅雨の時期はみなさん相当、二胡の音にいやな思いをしているかと思います。

でも新しく購入した二胡の場合、この時期はかなり楽器の成長にとっては良い時なのです。

何故かと言いますと、皮が湿気を含んで緩んでいますから、この時期にしっかり、強めに、ガンガン弾きこむと皮の成長が促進されます。

そしてこの時期に音を鳴らせるようにすると言うのも、皆さんの腕前の成長にも繋がります。

弦が切れるかと思う位、体重を乗せて弾きこんで下さい。

そっと弾いていると緩んだ皮は反応してくれません。

なんだか鳴りが悪いな、という感じで、色々と駒をいじったり千斤をいじったりしてしまいがちですが、一番の調整は強く弾きこむことです。

そしてこの時期には使いこんできた楽器の悪いところが目立ちます。

はっきりしてくると言っても良いかと思います。

皮が歪んで張られている物や、経年変化で歪んでいる物などは症状をはっきりと表しますから。

ですのでこの時期に調整にいらして下さいと、以前にいらした方にはお伝えした方も多いです。

御自分でも何故悪いのかが判りやすいですから、私も説明しやすくなります。

また、この時期に調整しておくと、上手くすれば、、

場合によっては、皮の歪みの直るものもあります。

要するに皮に湿度を含んでいますから、丁度、皮を張る時の状況が作れるからです。

もちろん駒だけでは無く、千斤なども締め直します。

その時に、それぞれの楽器の特徴などもお伝えできますし、もしかしたら、この梅雨が終わっても、とても良い状態が作れるようなこともお伝え出来るかもしれません。

いずれにせよこの時期こそ、調整のチャンスであり、また楽器の成長という点でも良い時期になると私は考えています。

あまり鳴らないな、と困っている方は、一度調整を受けてみませんか。
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