タタラから出された鋼材が、刀鍛冶に渡った時に目の前に有るのは、ただの鉄の塊です。
中の成分は分からないのです。
紫檀の丸太が、二胡作りの前に置かれた時、中の様子は分かりません。
刀鍛冶はまず、その塊を割ります。
目があるのです、目というのは、鉄の中の成分の違いが、その境目で色の違いとして見えたり、叩いてみて、傷のあるところを探したりします。
二胡作りは、丸太の小口をまず削ってみます。
そこに年輪が見えます。その年輪を読まなければいけません。
まずどのように胴割するかがその後の材の性格を大きく決定します。
木は、どのような環境でどのような成長の仕方をしたかが、小口に現れます。
日が良く指す環境で育てば、南側の方は小さな枝も沢山あり、節が沢山ありますし、日が当たれば南側だけ良く太ります。
良く太った分、北と同じ細胞なのですから硬い細胞膜が出来上がり、木が硬くなります。
木は、北側の日に当たらない所より南側の良く日に当たるところの方が硬いのです。
刀鍛冶は、割ったそれぞれを、刀の中の違う部分を作り上げるように選別します。
背中の部分は、全体の粘りと弾力を維持して刀が折れないようにし、刃先は鉄の中の硬い部分を使い、よく切れるようにします。
「村の鍛冶屋」という歌があります。
飛び散る火花や、走る湯玉、
この飛び散る火花というのが、鉄を真っ赤にして叩いた時に飛びだす、不純物なのです。
ですから、鍛冶屋は叩いて叩いて、少しずつ、炭素量を加減します。
炭素が少なければ柔らかく、多ければ硬い鋼が出来上がります。
スプリングという物がありますね、バネです。あれは鋼の柔らかいものなのです。
車の板羽根などは、かなり良い鋼を使っています。刃物になるくらいです。
以前、バリ島に行った時に、職人さんが木を削るのに、自転車のスポークを研いで使っていたのを見た事があります。あれも鉄の鋼でしたが、現在はアルミ鋼材かもしれません。
さすがに二胡作りは、材料を叩いて作るわけではありませんが、材料の違いを見分けてその必要な部分に使えるように製材し、そして乾燥というのがあります。
大きな丸太を二つに縦に割ります。
この時に重要なのは、東西に切ると言う事なのです。或いは性質の違いを見分けて、胴になるところ、棹になるところを切り分けます。
良く有るのが、特に黒檀などでは、小口を見ても亀裂など無いのに、開けてみたら、亀裂が入っていたなどというのはしばしばあります。
凄いのは、たまに銃弾が入っていたりもします。
この時には、はば150ミリぐらいのバンドソウの刃がぶっ飛びます。
これは怖いです。
又たまには、木が締まってきて、バンドソウの刃が動かなくなることも有ります。
折角良い木目だと思っていても、内部に亀裂があり、その周辺が変色したり腐っていることも有ります。
刀鍛冶が、最初に刀の材料として約8キロぐらいの物を叩き始めて、不純物を取り除いた頃には、2,5キロぐらいの材料に減ってしまいます。
二胡作りが、丸太を製材し始めて、二胡に作るまでには殆ど4ぶんの1ぐらいが二胡として使えるだけです。
直径40センチの丸太があったとします。
まず、周辺部の皮は剥がしますし、そのすぐ下のシラタ(皮下脂肪と考えてよいと思います)も削ります。かなりメタボなやつが居て、40ミリぐらいもあったりします。
芯は使えません、その周辺50ミリぐらいも使えません亀裂が入っているか、または入りやすいからです。
そして、製材する鋸の厚みが、3ミリ有ります。10回きれば30ミリ無くなります。
これでもう残りは、20センチぐらいきり有りません。
更に、胴を作るには、柾目取りと言って、木の中心に向かって、真っすっぐな部分だけですから、約半分になります、その残りが、台や棹や糸巻きに取ります。
その間製材が20回ぐらいあります。ということで、立派な40センチの丸太から、10台ぐらいの二胡きりとれないのです。
もちろん取り方によっては、30台ぐらいも取れるのですが、それでは量産品の二胡と同じになってしまいます。
中の成分は分からないのです。
紫檀の丸太が、二胡作りの前に置かれた時、中の様子は分かりません。
刀鍛冶はまず、その塊を割ります。
目があるのです、目というのは、鉄の中の成分の違いが、その境目で色の違いとして見えたり、叩いてみて、傷のあるところを探したりします。
二胡作りは、丸太の小口をまず削ってみます。
そこに年輪が見えます。その年輪を読まなければいけません。
まずどのように胴割するかがその後の材の性格を大きく決定します。
木は、どのような環境でどのような成長の仕方をしたかが、小口に現れます。
日が良く指す環境で育てば、南側の方は小さな枝も沢山あり、節が沢山ありますし、日が当たれば南側だけ良く太ります。
良く太った分、北と同じ細胞なのですから硬い細胞膜が出来上がり、木が硬くなります。
木は、北側の日に当たらない所より南側の良く日に当たるところの方が硬いのです。
刀鍛冶は、割ったそれぞれを、刀の中の違う部分を作り上げるように選別します。
背中の部分は、全体の粘りと弾力を維持して刀が折れないようにし、刃先は鉄の中の硬い部分を使い、よく切れるようにします。
「村の鍛冶屋」という歌があります。
飛び散る火花や、走る湯玉、
この飛び散る火花というのが、鉄を真っ赤にして叩いた時に飛びだす、不純物なのです。
ですから、鍛冶屋は叩いて叩いて、少しずつ、炭素量を加減します。
炭素が少なければ柔らかく、多ければ硬い鋼が出来上がります。
スプリングという物がありますね、バネです。あれは鋼の柔らかいものなのです。
車の板羽根などは、かなり良い鋼を使っています。刃物になるくらいです。
以前、バリ島に行った時に、職人さんが木を削るのに、自転車のスポークを研いで使っていたのを見た事があります。あれも鉄の鋼でしたが、現在はアルミ鋼材かもしれません。
さすがに二胡作りは、材料を叩いて作るわけではありませんが、材料の違いを見分けてその必要な部分に使えるように製材し、そして乾燥というのがあります。
大きな丸太を二つに縦に割ります。
この時に重要なのは、東西に切ると言う事なのです。或いは性質の違いを見分けて、胴になるところ、棹になるところを切り分けます。
良く有るのが、特に黒檀などでは、小口を見ても亀裂など無いのに、開けてみたら、亀裂が入っていたなどというのはしばしばあります。
凄いのは、たまに銃弾が入っていたりもします。
この時には、はば150ミリぐらいのバンドソウの刃がぶっ飛びます。
これは怖いです。
又たまには、木が締まってきて、バンドソウの刃が動かなくなることも有ります。
折角良い木目だと思っていても、内部に亀裂があり、その周辺が変色したり腐っていることも有ります。
刀鍛冶が、最初に刀の材料として約8キロぐらいの物を叩き始めて、不純物を取り除いた頃には、2,5キロぐらいの材料に減ってしまいます。
二胡作りが、丸太を製材し始めて、二胡に作るまでには殆ど4ぶんの1ぐらいが二胡として使えるだけです。
直径40センチの丸太があったとします。
まず、周辺部の皮は剥がしますし、そのすぐ下のシラタ(皮下脂肪と考えてよいと思います)も削ります。かなりメタボなやつが居て、40ミリぐらいもあったりします。
芯は使えません、その周辺50ミリぐらいも使えません亀裂が入っているか、または入りやすいからです。
そして、製材する鋸の厚みが、3ミリ有ります。10回きれば30ミリ無くなります。
これでもう残りは、20センチぐらいきり有りません。
更に、胴を作るには、柾目取りと言って、木の中心に向かって、真っすっぐな部分だけですから、約半分になります、その残りが、台や棹や糸巻きに取ります。
その間製材が20回ぐらいあります。ということで、立派な40センチの丸太から、10台ぐらいの二胡きりとれないのです。
もちろん取り方によっては、30台ぐらいも取れるのですが、それでは量産品の二胡と同じになってしまいます。