二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

癒される?二胡の音色

2023-07-03 09:23:31 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
これは昨年初めてネオちゃんが蛇皮を張った二胡です。
工房に転がっていた、アフリカ紫檀の棹、アフリカ小葉紫檀の胴、そして大葉紫檀の木軸と台、というごちゃごちゃに混ざった材料を組み合わせたものです。
その上、何しろ見様見真似で最初に張った蛇皮ですから、多少歪みもあったのですが、、、まあ、雑音の塊でしたね。最初は!
最近ネオちゃんは弓作りに燃えています、何とか一日に一本はできるようになったのもありますが、光舜堂13周年記念で作り上げた「しまかぜ」が大変好評で、御来房の各地の先生方から注文をいただいています。
その他にも各地の先生から次々とご注文で、光風、舜風を作っていまして、ネットのお店にまだまだ、各福音弓を載せきれていません、寧ろ直接ご連絡いただく方が早いのかもしれませんね。
と、弓ができる度にネオちゃんは毎日のようにこの二胡を弾きます、音程も不確かですし、元々左利きですので、右手で安定して弓を弾けるようになったのが最近です。でもしっかり脱力できているので、良い響きにはなるのです。
私も、今、隣の席で、ご注文の二胡を作りながらネオちゃんの作った弓の試しを聞いていた時、5月くらいからでしょうか、とても良い二胡の音色が聞こえてきているのです(空弦だけですが、これ何とか、良い先生に就いて運弓をきちんと教えてもらわねば)
毎日、10分か15分くらいです。
それでも作ってから約10ケ月、このネオ二胡はとても良い響きと音色になってきているのです。
私の作った二胡はそのほとんどが、今はご注文ですから、とても人の気持ちを癒すような響きではありません。
高らかに響き渡ってはいるのですが、何しろ作ってすぐですから、音が若いです。
ふと思ったのが二胡の音色は人を癒すという方も沢山いますね。
それは多分、どこかで聞いた演奏家の弾きこんだ楽器の音色だからだと思うのです。
とても、私の作ったばかりの二胡は人を癒せるような音色ではないですね。
私の作ったもので、人を癒せる音をすぐに出せるのは、皆さんが送ってくれて和紙のCDMに張り替えたものです。
その良い音色は皆さんが育ててきた音色を、なるべく引き出すようになるからです。
いくらCDMの音が最初から比較としても蛇皮の若い音に比べると良い音色と皆さんが思うようになるには、木自体が新しいと、時間はかかるのです。
その分、皆さんが既に弾いてきた二胡の皮をCDMにした時の音の良さは、それこそ皆さんがあこがれていた、二胡の、人の気持ちを癒す音に最初から響いてきます。
仕事とはいえ、毎日のように弾きこまれたネオ二胡の蛇皮は、とても良い音色に育ちました。
皆さんも是非、一日10分で良いですから、しっかりと弾きこみをしてください。1年後には、皆さんの気持ちが癒されるような音になるはずです。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ

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