私が触ったことのある一番古い二胡というのは約80年目の物です。
二胡の寿命というのがどのくらいあるのかはっきりしたことは解りません。
しかし言えるのは、二胡を作りあげている木、黒檀、紫檀と言うのは、
古い物では、正倉院の楽器類や、家具類に残されています。
また、楽器としては、300年くらい前のストラディバリウスのヴァイオリンや、
さらにその前400年くらい眼のヴィオラダモーレなどはいまだにちゃんと鳴っています。
古いリュートなどは、約500年くらい目の物があるとも言われています。
1000年前の正倉院の琵琶がどのような音がするのかはわかりませんが、
木工としての見た目はかなりきちんとしています。
ですから、まずは1000年くらいは持つと思えるのです。
意外と楽器類が残っていないのは、その生涯で、どこかの部分が破損したりしても、
その所有者の近くに修理する人がいなかったり、
あるいは戦争などで、顧みられなくなっていた時期が有ったりということもあるのではないでしょうか。
物理としての二胡は、まずは木と蛇皮で出来ています。
木は今言いましたように1000年くらいは持つはずです。
そして、その木を貼っている膠の類も、強度としては同じくらいに持つのでしょう。
ただ、正倉院のように保存状態がとても良ければという事も、条件の内に入ります。
ただ蛇皮はそのまま何もしなければ、自然に酸化して、せいぜい持って5,60年と言われます。
それは鞣して皮として保存がきくようにした場合です。
二胡に使っている蛇皮は、生皮ですから、耐久力はそれより劣ります。
二胡の蛇皮は、弾き込んでいくと、ある日突然音の出が一気に悪くなるという事が8割くらいです。
あと残り2割くらいは、気が付かないうちに徐々に音の出が悪くなっていきます。
ある日突然音の出が悪くなるような蛇皮は、かなり硬いものが多いようです。
徐々に音の出が悪くなるものは、柔らかな脱皮したての物が多いようです。
では二胡として使いこんで来た、弾き込んできた楽器としてはどのくらい耐久力が有るかと言いますと。
硬めの皮は8年から、12,3年
柔らかめ物は20年くらいも良い音を響かせてくれるようです。
作られてすぐの二胡が良い音だなーとなるには、毎日2,3時間くらい弾き込んだとして、
2年くらいかかると言われます。
そしてその良い状態は、たぶん5年から8年くらいは続くようです。
いや私のは、20年持っているという方もいるでしょうが、
これは毎日2,3時間弾き込んだのかどうか疑問です。
むしろ弾き込まないで、そのまま放置されていた楽器は、皮が硬化してしまい、
あるいは湿気の為にかびてきたりしてしまい、鱗が剥落したりしてしまう場合もあります。
やはり、きちんと弾き込んであげた方が寿命は延びるようです。
しかしいずれにせよ12,3年すると皮は弾力を失い、二胡としての役割は終わります。
中にはもう20年弾いてきているというプロの方もいます、、が、、
かなり音が出なくなっている感じは否めません、
その方は演奏ではほとんどPAを使いますので音の出なくなったのは、機械的に修正出来てしまうからです。
ただ音色としては好みなのでしょうね、とても大切にしているようです。
楽器としての二胡は皮がダメになったからと言っても、ほとんど問題はありません。
要するに皮を張替えればよいからです。
三味線や、三線などは皮を張替えるのが常識ですが、
二胡にはまだ皮の張替というのはそれほど多くはされていないようです。
一つ言える事は、皮を張替えた二胡は、出来上がったばかりの二胡より音の育ちは早いです。
木の方はもう成長していますから、たぶん2,3ケ月弾き込むとかなり良い音が出てきます。
光舜堂の場合はこの皮を張替える時に、胴の内部の厚みの調整や、削り、
また、接いであるところの木の接着面の強化などしたうえで、皮を張替えます。
その分金額も少しかかりますが、せっかく内部に手をかけて良い状態と長持ちするようにできるチャンスですから、それをお勧めしています。
そうすると、今まで出なかった高音や、あるいは悩まされてきた雑音なども消えていきます。
楽器はメンテナンスさえして行けば1000年もあるいはさらに、良い音を響かせてくれるのでしょう。
二胡の寿命というのがどのくらいあるのかはっきりしたことは解りません。
しかし言えるのは、二胡を作りあげている木、黒檀、紫檀と言うのは、
古い物では、正倉院の楽器類や、家具類に残されています。
また、楽器としては、300年くらい前のストラディバリウスのヴァイオリンや、
さらにその前400年くらい眼のヴィオラダモーレなどはいまだにちゃんと鳴っています。
古いリュートなどは、約500年くらい目の物があるとも言われています。
1000年前の正倉院の琵琶がどのような音がするのかはわかりませんが、
木工としての見た目はかなりきちんとしています。
ですから、まずは1000年くらいは持つと思えるのです。
意外と楽器類が残っていないのは、その生涯で、どこかの部分が破損したりしても、
その所有者の近くに修理する人がいなかったり、
あるいは戦争などで、顧みられなくなっていた時期が有ったりということもあるのではないでしょうか。
物理としての二胡は、まずは木と蛇皮で出来ています。
木は今言いましたように1000年くらいは持つはずです。
そして、その木を貼っている膠の類も、強度としては同じくらいに持つのでしょう。
ただ、正倉院のように保存状態がとても良ければという事も、条件の内に入ります。
ただ蛇皮はそのまま何もしなければ、自然に酸化して、せいぜい持って5,60年と言われます。
それは鞣して皮として保存がきくようにした場合です。
二胡に使っている蛇皮は、生皮ですから、耐久力はそれより劣ります。
二胡の蛇皮は、弾き込んでいくと、ある日突然音の出が一気に悪くなるという事が8割くらいです。
あと残り2割くらいは、気が付かないうちに徐々に音の出が悪くなっていきます。
ある日突然音の出が悪くなるような蛇皮は、かなり硬いものが多いようです。
徐々に音の出が悪くなるものは、柔らかな脱皮したての物が多いようです。
では二胡として使いこんで来た、弾き込んできた楽器としてはどのくらい耐久力が有るかと言いますと。
硬めの皮は8年から、12,3年
柔らかめ物は20年くらいも良い音を響かせてくれるようです。
作られてすぐの二胡が良い音だなーとなるには、毎日2,3時間くらい弾き込んだとして、
2年くらいかかると言われます。
そしてその良い状態は、たぶん5年から8年くらいは続くようです。
いや私のは、20年持っているという方もいるでしょうが、
これは毎日2,3時間弾き込んだのかどうか疑問です。
むしろ弾き込まないで、そのまま放置されていた楽器は、皮が硬化してしまい、
あるいは湿気の為にかびてきたりしてしまい、鱗が剥落したりしてしまう場合もあります。
やはり、きちんと弾き込んであげた方が寿命は延びるようです。
しかしいずれにせよ12,3年すると皮は弾力を失い、二胡としての役割は終わります。
中にはもう20年弾いてきているというプロの方もいます、、が、、
かなり音が出なくなっている感じは否めません、
その方は演奏ではほとんどPAを使いますので音の出なくなったのは、機械的に修正出来てしまうからです。
ただ音色としては好みなのでしょうね、とても大切にしているようです。
楽器としての二胡は皮がダメになったからと言っても、ほとんど問題はありません。
要するに皮を張替えればよいからです。
三味線や、三線などは皮を張替えるのが常識ですが、
二胡にはまだ皮の張替というのはそれほど多くはされていないようです。
一つ言える事は、皮を張替えた二胡は、出来上がったばかりの二胡より音の育ちは早いです。
木の方はもう成長していますから、たぶん2,3ケ月弾き込むとかなり良い音が出てきます。
光舜堂の場合はこの皮を張替える時に、胴の内部の厚みの調整や、削り、
また、接いであるところの木の接着面の強化などしたうえで、皮を張替えます。
その分金額も少しかかりますが、せっかく内部に手をかけて良い状態と長持ちするようにできるチャンスですから、それをお勧めしています。
そうすると、今まで出なかった高音や、あるいは悩まされてきた雑音なども消えていきます。
楽器はメンテナンスさえして行けば1000年もあるいはさらに、良い音を響かせてくれるのでしょう。