何人かの二胡の演奏家の方々に、私の作った二胡を見てもらったときに、共通して言われたことがあります。
「あまりよい蛇皮ではないですね」
という事です。
このご意見に私としては、疑問があります。
皮を見ただけで、良い悪いが解るというのは、ありえるのだろうか?
殆どの皆さんが、鱗の大きさ見ているようです。
二胡を作って自分で皮を張ってみて、結論として、鱗の大きさが音色の善し悪しを左右するとは思えないのです。
また、皮だけが良くても良い二胡になるとは思えないのです。
大火に蛇皮の特性と言うのがあります。当然二胡にとって良い皮悪い?皮と言うのもあることでしょう。
その皮のこと、木のことそれが一緒になって鳴る二胡の音色のこと少し書いてみようと思います。
二胡にとって、良い皮悪い皮という基準はなんでしょう。
二胡の皮の部分は、振動を発する大本だという事です。
皮が振動して、初めて楽器としての音が人の耳に聞こえてきます。
ちなみに、皮を張らない二胡の胴体と棹だけに弦を付けて駒を胴の上において鳴らして見ました。
どうなると思いますか?
これ、ちゃんと鳴ります。
所謂二胡の音ではありませんがちゃんと音はします。
言ってみると、エレキギターに電気を通さずに鳴らすような音です。
木そのものの音がします。
もちろん小さな音です。
このときに発生する音で、純粋に木の種類による音の違いが解ります。
また、木の構造的な欠陥があるとすると、その時にはっきりと解りますし、
なりの悪さや、雑音の原因などもこの時に調整できます。
木の不具合や、(亀裂や、接合の不具合)各音の発生部分(胴には高音低音其々を司る部分があります)の不具合も解ります。
お預かりして、皮を張り替えるときに、皮を外してから、この試しをしてみます。
何故なら、皮の質と厚みそして木の(特に皮を張る部分の厚み)のバランスというのが
楽器としての二胡の質の良し悪しを決定するからです。
この項続く
西野和宏
「あまりよい蛇皮ではないですね」
という事です。
このご意見に私としては、疑問があります。
皮を見ただけで、良い悪いが解るというのは、ありえるのだろうか?
殆どの皆さんが、鱗の大きさ見ているようです。
二胡を作って自分で皮を張ってみて、結論として、鱗の大きさが音色の善し悪しを左右するとは思えないのです。
また、皮だけが良くても良い二胡になるとは思えないのです。
大火に蛇皮の特性と言うのがあります。当然二胡にとって良い皮悪い?皮と言うのもあることでしょう。
その皮のこと、木のことそれが一緒になって鳴る二胡の音色のこと少し書いてみようと思います。
二胡にとって、良い皮悪い皮という基準はなんでしょう。
二胡の皮の部分は、振動を発する大本だという事です。
皮が振動して、初めて楽器としての音が人の耳に聞こえてきます。
ちなみに、皮を張らない二胡の胴体と棹だけに弦を付けて駒を胴の上において鳴らして見ました。
どうなると思いますか?
これ、ちゃんと鳴ります。
所謂二胡の音ではありませんがちゃんと音はします。
言ってみると、エレキギターに電気を通さずに鳴らすような音です。
木そのものの音がします。
もちろん小さな音です。
このときに発生する音で、純粋に木の種類による音の違いが解ります。
また、木の構造的な欠陥があるとすると、その時にはっきりと解りますし、
なりの悪さや、雑音の原因などもこの時に調整できます。
木の不具合や、(亀裂や、接合の不具合)各音の発生部分(胴には高音低音其々を司る部分があります)の不具合も解ります。
お預かりして、皮を張り替えるときに、皮を外してから、この試しをしてみます。
何故なら、皮の質と厚みそして木の(特に皮を張る部分の厚み)のバランスというのが
楽器としての二胡の質の良し悪しを決定するからです。
この項続く
西野和宏
ワタクシも教室の先生に見せると必ず『皮がね~』って言われます。
皮のどこを見ていっているのかイマイチ分からんのです。
きっと、皮の表面の状況だけを見てるのだとは思いますが。鱗の大きさとか皮の色とかなんだろうなと。
それでいて『音は良いですね』とか言うので面白いのですが。
皮の良い悪いの基準ってなんだろうと思いますね。
欅の二胡続いて、桑の二胡作ってみて、木の厚みと、皮の厚みのバランス。
そして、脱皮後どのくらいたった蛇皮が良いのかとか、皮の構造とか、色々皮について書いてみます。
蛇皮を水にさらすのですから、加工途中は艶は無くなります。
塗装をするのが、蛇皮にとって良いのかどうか、これは私自身今後の研究材料ですが、私は今は、塗装しておりません。ですから、私の二胡の皮は、艶がありません。