最初にお詫びとお断りです。
第一回目として、デンペンの張替えを書こうと思いましたが、いざ画像をとろうとしたら、デンペンを張り替えるのには、両手の作業が多く、自分で画像をとるのと両立できないことに気が付きまして、すみません、ほぉさんのお休みの今、工房のスタッフたちの手があくまで、今しばらくお待ちください。
ちょっと手伝ってもらおうかと思ったのですが、みんなの作業を見ていて、とても声が掛けられる状態ではなく、しばらく先に延ばさせていただきます。
そこで比較的簡単な修理を、
第一回として、
台の揺れを直そう。
まず皆さん、ご自身の二胡の弦を少し緩めてください。
半回転くらい、
そして、台に手を当てて、ゆすってみてください。
前後や左右など、
あるいは、台だけ下の方に軽く、軽く引っ張ってみてください。
動きますか。
この際動かない人のは問題ではないですね。
ご自身の持つ二胡全部やってみてください。
動くようでしたら、それは台を胴に止めてあるネジが緩んでいるのです。
その時にはネジを締めてください。
さて、多分10年以上前の二胡の台のねじは、ほとんどがマイナスネジでした。
最近の物はプラスのねじです。
その二つは使うドライバ0が違います。
右がマイナス用のドライバーです。左がプラス用のドライバーです。
ドライバーにはマイナスもプラスも、番手があります。
1,2,3、番とあります。
1が一番細いもの、2番が日常生活で使うほとんどのネジに使えるもの、3番はかなり大きな機会鳴りを固定するための太めのネジ用です。
ホームセンターなどでは、これはドライバーにもネジにもちゃんと表記されています。
二胡にはそのほとんどのネジが、二番の物が多いです。
稀に1番のネジが使ってあることも多いですが、これはいずれすぐ抜けてくることが多いですから、むしろこの際ネジを2番の物に交換してしまったほうが良いかもしれません。
何故なら、1番のネジというのは細くて、短いものがほとんどです、せいぜい20ミリくらいしかなく、私が見た限りではそのほとんどが、台をしっかりお止めておく役に立っていませんでしたから。
さて、緩んでいたネジを右に回して締めていきます。
しっかりと止まりましたか、?
もうそれ以上回せないほどに泊まるはずです。
これで台は、胴にしっかりと止まり、音としても調弦の不安定さなどが無くなるはずですし、
発音も少しはっきりしてきたはずです、
試してみてください。
さて問題は、ネジを回していてもいつまでもくるくる回ってしまうものもあることです。
これは、ネジのピッチが短いものが使われていて、胴のほうの穴が緩くなってしまったためです。
これは、胴の方のネジ穴を一度埋めて、穴を空け直すしかないのです。
これはちょっと、大変です。
それで、私のお勧めは、
ネジを太いものに交換することです。
ネジには、太さがいろいろああります。
ネジにもいろいろな形状があります。
現在の二胡に比較的多く使われているのは
木を止めるための物,木ビス、金属を止めるための、タッピング。
そして最近使われているのが多いのは、
この真ん中に一つある、タッピングの太さ3ミリ長さが20mmから25mm
但し10年以上前のマイナスネジのころは、もう、同じメーカーでさえネジの太さも種類もばらばらと考えてください
ですから、台が揺れてきてネジを締めても締まりきらない場合
た
この場合は、昔のネジをよく見て、それより少し太いなと思われるものを、幾種類か購入してください。
ホームセンターや金物屋さんで買う時に、必ず、今までついていたネジをもっていって、それより太いものと聞いて確認してください。
3ミリだとしたら、3,5というのがあります。長さはできたら25mm以上の物を使い、20ミリ以下の物は使わないでください。
また木の種類、そして以前に空いていた穴の傷み具合によっては、3,5ではなく3,8が効くときも多いです。
ですので必ず現状のネジをもっていって比べてみて、太いものを買ってください。
そして、まず3.。5ミリのねじで締めてください。
注意 決して、太い方からやらないでください、胴にひび割れが入る場合もあります。
3ミリのネジで閉まりきらずにくるくると回ってしまう場合は、中に3ミリの穴が開いてしまっていてネジが引っかからんくなっているのです。
ですから3,5なら胴割れなど起こさずに、ネジはしっかり止まります。
この項はあくまでも、みんさんがご自身でできそうなことをまとめます。
週路と言っても、それこそかなり高難度の木工技術が必要なこともあります。
それでも日常生活の延長くらいの作業で、皆さんの楽器の不具合が直せるものもあります。
また、プロが寄るように完ぺきではなくとも、見栄えは少し悪くとも、皆さんの楽器がより良い音になるような修理が皆さん自身で、できないのだろうかと考えて書きます。
中には洋服を縫える人もいるでしょう。すごい人は、皮で二胡ケースまで作ってしまう方もいらっしゃいます。
家の中の棚類は全部やったという方もいらっしゃいます。
でもそこまでいかずとも、家の事、庭木の世話、料理等すること、などなど、主婦の知恵を生かした作業というのは皆さん日常的にこなしておられるのではないでしょうか。
その一環としての、二胡の修理くらいに考えてください。
そして手塚に二胡修理のできる人がとても少ない日本の現状で、これならご自身でできるのではないかと想像してかきます。