「私はコーキの二胡が好き」
今回劉継紅先生にお会いした時に、先生はご自分の二胡についてこのようにおっしゃていました。
中国人の二胡奏者の8割くらいがこういいます。
コーキ、コウキ、紅木と書きます。
小葉紫檀、レッドサンダー、これらはみな同じものですね。
インドではすでに伐採禁止となり、どういうルートで入って来るのか(笑)多少は中国にも入っているらしいのですが、何しろ油分の多い木ですから、今はいったとしても使えるのは30年以上先でしょう。
家具材としても相当高級な方です、多分ブラジリアンローズウッドを上回る金額になります。
銀の2倍位の金額になるでしょう。
中国ではこれらの高級材は重さで金額が決まりますから。
三味線の最高級品でもあります。
三味線に作ったとして多分、300万円を下らないでしょう。(最近では500と言います)
私ではとても手の出ない金額ですが、ある時、ブラジリアンローズを購入した時に、「これ、コウキじゃない?」
「そう、ついでに買う?」
「ついでという金額じゃないでしょう」
「いや、それなら、多少皮が噛んでいるから安くしても良いよ、三味線には使えないから」
とのお言葉、ホントに多少でしたが、思ったよりも安く購入できたので、二胡に作ってみました。
皮が噛んでいる、というのは、要するに木の一番外側の柔らかいところです。
見た目は悪いのですが、ギター作る人なら喜んで買うようなところです。
二胡にももちろん胴を作るなら一番良いところではあります。
まあ、売れるわけでもないから、見た目より音だなと、さっそく作り始めて、なんだかんだと、1年経ちました。
使おうと思っていた皮が、何か気に入らなく何回かやり直したのと、
先日、あり得ないことに、、、、、とても良い蛇皮が手に入ったからでもあります。
出来上がって弾いてみました、私なんかが弾いても良い音がします。
まさに二胡の音色です。
含みがあるのです、音の幅が飛んでもなく広いのです。
但し黒檀系の様な爆音にはなりません。
通常作っているドデカゴンの形態を取ったにもかかわらずです。
ドデカゴンはグループレッスンで目立つから音を小さくして下さいと、よく調整し直しをします。(泣く)
これこそ二胡の音、多分、この音を聞いて、この音に近くなるように、他の木でも近い音にならないかと、みんなが苦労して調整するのは、ここから始まったようでもあります。
しかし、老コウボクにしても、他のどんな木にしてもこの音色は出ません。
近い音に調整すると、なんとなく鼻づまりのような感じになってしまいます。
パンと鳴らないのは近いのですが、音の含みが違います。
あんな声で歌われたら、とてもたまりません。
これは、無理です、そもそも木自体の音色が違うのですから。
でも小葉紫檀の二胡を作って、二胡弾き皆が追いかける音というのが納得できました。
多分売れるものではないので、とうぶんというか、ずーっと光舜堂に置いておきます。
見てくれは悪いのですが、あの甘い音色、ほ、ん、と、甘い音色、是非弾きに来て下さい。
但し、気を付けて下さい、手放せなくなります。
今回劉継紅先生にお会いした時に、先生はご自分の二胡についてこのようにおっしゃていました。
中国人の二胡奏者の8割くらいがこういいます。
コーキ、コウキ、紅木と書きます。
小葉紫檀、レッドサンダー、これらはみな同じものですね。
インドではすでに伐採禁止となり、どういうルートで入って来るのか(笑)多少は中国にも入っているらしいのですが、何しろ油分の多い木ですから、今はいったとしても使えるのは30年以上先でしょう。
家具材としても相当高級な方です、多分ブラジリアンローズウッドを上回る金額になります。
銀の2倍位の金額になるでしょう。
中国ではこれらの高級材は重さで金額が決まりますから。
三味線の最高級品でもあります。
三味線に作ったとして多分、300万円を下らないでしょう。(最近では500と言います)
私ではとても手の出ない金額ですが、ある時、ブラジリアンローズを購入した時に、「これ、コウキじゃない?」
「そう、ついでに買う?」
「ついでという金額じゃないでしょう」
「いや、それなら、多少皮が噛んでいるから安くしても良いよ、三味線には使えないから」
とのお言葉、ホントに多少でしたが、思ったよりも安く購入できたので、二胡に作ってみました。
皮が噛んでいる、というのは、要するに木の一番外側の柔らかいところです。
見た目は悪いのですが、ギター作る人なら喜んで買うようなところです。
二胡にももちろん胴を作るなら一番良いところではあります。
まあ、売れるわけでもないから、見た目より音だなと、さっそく作り始めて、なんだかんだと、1年経ちました。
使おうと思っていた皮が、何か気に入らなく何回かやり直したのと、
先日、あり得ないことに、、、、、とても良い蛇皮が手に入ったからでもあります。
出来上がって弾いてみました、私なんかが弾いても良い音がします。
まさに二胡の音色です。
含みがあるのです、音の幅が飛んでもなく広いのです。
但し黒檀系の様な爆音にはなりません。
通常作っているドデカゴンの形態を取ったにもかかわらずです。
ドデカゴンはグループレッスンで目立つから音を小さくして下さいと、よく調整し直しをします。(泣く)
これこそ二胡の音、多分、この音を聞いて、この音に近くなるように、他の木でも近い音にならないかと、みんなが苦労して調整するのは、ここから始まったようでもあります。
しかし、老コウボクにしても、他のどんな木にしてもこの音色は出ません。
近い音に調整すると、なんとなく鼻づまりのような感じになってしまいます。
パンと鳴らないのは近いのですが、音の含みが違います。
あんな声で歌われたら、とてもたまりません。
これは、無理です、そもそも木自体の音色が違うのですから。
でも小葉紫檀の二胡を作って、二胡弾き皆が追いかける音というのが納得できました。
多分売れるものではないので、とうぶんというか、ずーっと光舜堂に置いておきます。
見てくれは悪いのですが、あの甘い音色、ほ、ん、と、甘い音色、是非弾きに来て下さい。
但し、気を付けて下さい、手放せなくなります。