２月６日(日）店主、久々に昼寝タイム有り、の１０：４０～１８：３０

二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
昨日は、久しぶりに全体的に静かな営業日でした。

とは言え、開店時間前からお客様にはお越しいただき、
特に珍しい出来事として、
完全解体状態のお客様の二胡の組み立てや、
めったに見ることのない西洋弦楽器の製作途中状態を見たり、と、
そのそれぞれの時間帯、その場に居合わせた方々にはそれぞれお楽しみいただきました。

くだんの、二胡の”完全解体状態”をお持ち下さったＫさん、
大切な方から譲り受けた物だったそうですが、持っていらしたお品物は、
”二胡組み立てキット”のように、胴も、棹も、糸軸も、全てがバラバラでした。
（胴にいたっては、ケースとは別に、段ボールに梱包されて入ってました！）
Ｋさんご自身は二胡を弾かないそうなのですが、ところがそれは、実はものすごく良い、高価な品物でした。
組み立てて鳴らしてみると、さすがに美しい音色です。
せっかくの良品を弾かないのはもったいない、Ｋさん、これを機会に始められるといいですね。

それを側で見ていたＭさんは、組み上がっていく二胡に興味深々。
ワタクシは工房で製作過程で見慣れていますが、全分解の二胡なんて、普通お目にかからないものですものね。
Ｍさん、土台の中に鉛の重りが入っていたのにもビックリされていました。
これにはワタクシも、普段修理依頼の二胡で見慣れてはいますが光舜堂の二胡には無い物なので
何度見ても驚きます。
（現在の、中国製の二胡は、ほぼ、ほとんどの物がこの鉛の重り入りなので、
逆に木材だけなら重い重量のはずの物を使っている西野製の二胡を「軽い！」と言われることが多いです）

そのＭさんは、
お持ちの弓が、まだ新しいはずなのにどうも松脂がのらない、、、ということで、
その日当店で新しいのを買おうとされたのですが、
「ちょっと待って、もったいないっ！」
と、店主は待ったをかけ、その場で急遽、弓の再生をはかりました。

洗剤の、薄めるさじ加減が微妙でちょっと難しくはあるのですが、弓をシンクで洗い直し。
恐らく、Ｍさんにその弓を下さったという方が、知らずに毛に触ってその時付いたと思われる手の油分を
すっかり洗い落としました。
そぉ、、、っとタオルドライした後は自然乾燥。
弓が乾くまでのしばし待ち時間に、お礼に、とＭさんからコーヒーをごちそうになりました。
（ありがとうございます！）

さて弓も乾き上がり、いよいよ音出し。
二泉二胡として再生したＭさんの二胡、Ｍさん大満足です。
「二泉にして本当に良かった！」
と、何度も何度もおっしゃって、本当に嬉しそうでした。
お好きな曲は二泉二胡の方が弾きやすいものが多く、よりいっそう演奏するのが楽しくなったそうです。
「弾き語りが好きなのですが、私の声、低めなので二泉の音域が丁度いいのです♪」
とのこと。

「この低めの音域が本当に心地いいです！」
このご意見は、今年になってから実に多くのお客様から何度も聞くお言葉です。
二泉二胡をイチオシする光舜堂としては、その確信を強めてくれる、なにより嬉しい励ましです。
皆様も是非、お家で眠る二胡ちゃんがいたら、二泉二胡に変えてみませんか？

価格は、それぞれの楽器の木の状態によりますが、
１）皮の張替えの場合は４５０００円～。
２）張替え無しで、木軸等の直し、のみでしたら、９５００円。
３）楽器全部の状態が理想的で、弦取り換えだけで済むラッキーな方は、
調整代込みで、３５００円です。
ただし、皆様の大事な楽器を改造するのですから、事前のご説明がとても重要です。
それゆえ、光舜堂へ直接ご来店のご依頼者様の分のみ、お受けしています。
遠方の方々、ごめんなさい。。。


さて、Ｋさん、Ｍさんがが帰られると少し小休止。
店主、久しぶりに昼休憩で中座です。
ですがその後すぐ、店番ズTomomiさんとＡさんがいらしたので呼び戻し。

Ａさんは、工業材料系で店主と話が合うのでかなり専門的な会話。
自作のカーボン弓をお持ちいただき、なにやら商品化への相談を取りまとめてました。
カーボンの二胡は、しなりが抜群なので、近い将来、数量限定で光舜堂に並ぶ予定です。

その後、秘密結社会員Ｋさんがいらしたと思ったら、Ｏさん、Ｈさん、と、続けてほぼ同時にご来店。

Ｏさんは、西洋楽器アルペジョーネの製作者。
ミクシィを通じて店主と知り合い、本日初めて、製作途中のビオラを持って会いに来てくださいました。
大きな弦楽器の実物大設計図は、そのままポスターとして貼りたいカッコ良さ(欲しい！）
二胡しか知らない店内の二胡弾き達と、初めて二胡に触れるＯさんの出会い。
光舜堂はますます面白い場になってます。

Ｈさんは久しぶりの再来店。
でも、すっかりくつろいで楽しんでいって下さったようです。
以前光舜堂で入院した二胡がその後絶好調で、弾くのが楽しくて嬉しくてたまらない、とのお話し、
嬉しい限りです。

しばらくすると、Ｄさんが初のご来店で来て下さいました。
お持ちの二胡の音が小さくて、「どこか楽器店で見てもらってくるように」と先生に言われたそう。
皮に問題が有りましたが、とりあえず調整だけで大丈夫なような駒を合わせてその場で治療。
なんとか入院は免れました。
梅雨時にまた検診にいらしてくださいね、とお伝えすると、
調整費￥１０００だけで済んだのが安いと感じて下さったのか、こっそり(？)並べてあった
『二胡の救急箱 ほぉバージョン』を目ざとく見つけ、ご購入下さいました。

この『二胡の救急箱 ほぉVa』は、控え目に、プライスカードを出さずに並べておりますが、なにげに地味に売れ続け、
おかげさまで残り３冊となりました。
これが全部無くなったら改訂版を作る予定です。
ケースに入れ常備してもらう為にとＢ６版で作ってきましたが、ある先生が、
年長者クラスの為にもっと大きい版でも欲しい、とのご意見を下さったので、
シニア視力用にＢ５もしくはＡ４版も作ることにしました。
いったいＢ６と大版、どの位売れるでしょうね。。。
需要としては、皆さんに読んでいただきたいので大いにあるはずなのですが、
今のところ、しず～かに、じみ～に売れているので、このペースでの売れ行きなら
自作で製本職人ほぉ が毎週営業日に合わせて少しずつ作ればいいかな、と印刷を見合わせております。

商品つながりの話題で、『ＢＢ（ボーイング・ボール）』！
こちらも地味に売れ続け、本日、初回製作分が完売いたしました！(バンザーイ！！）
ひとたび試せばその効果が分かる『ＢＢ』。
既に、次回納品をお待ちいただいている方も！！１３日には再入荷しますからね。
店内で遊ぶ用にと、Ｓ／Ｍ／Ｌ各サイズのサンプルも来週から登場予定です。

さてそれから、お約束Jimmyさん。今日は珍しく沢山弾いていましたね。
その後『花園擦弦樂団』のメンバー達が竹林閣へ出発し、一部のお客様がお帰りになり、しばし静かな店内に。
その場に残るは、マニアック・トークで盛り上がれる秘密結社メンズの方々。
各種専門的な話題で楽しそうに過ごされてました。

最後のご来店は、ご予約あった、皮の張替え希望のＡさん。
「ゆっくり見てもらうには何時頃行くのががいいですか？」
とのことだったので、
「１６時過ぎると新たにはご来店がほとんど無いので、いい時間帯ですよ」
とお伝えした通り、１６時３０分のご来店。
いつもなら、新たなご来店無くても店内には人が大勢居るのが常だった夕刻の光舜堂ですが、
この日は珍しく、残るはJimmyさんのみ。
そこでＡさんの入院手続きした後は、Ａさん、Jimmyさん、店主とワタクシの４人で、
ゆっくり、しっとり大人なコーヒータイムとなりました。
中国に詳しいＡさんから中国二胡事情など、面白いお話をしていただき、興味深かったです。

ところでJimmyさん、実はＡさんと同門でした。
ところが、なんたることか、彼はＡさんを忘却。。。
レッスン帰りのグループでの食事会にも同席して会話していた、という事実すらも後から思い出し、

「信じられない！Jimmyさん！？それでも忘れてたの？！」
「こんな美人さん覚えてないなんて、大失態でしょ、Jimmyさんっ！」

と、店主とワタクシからツッコミの嵐が。

「いや。。。どこかでお会いした気がしたんですが、面目無い。。。」

と、うつむくJimmyさんをイジって面白がるワタクシ達でした。

そんな、Ａさん＆Jimmyさんとのおしゃべりが楽しくて、結局閉店は１８時半。
そんなもんだよ、光舜堂。ってなところでしょうか。
楽しければ、その後の予定が許す限り延びちゃうんですよね～。


さて来週は、いよいよ、現在製作中のGeorge Gaoモデル第１号の、＃００１が仕上がるはず。
上手くタイミングが合えば、次回の営業日にお披露目予定です。
興味ある人、
是非聴きたい人、
是非弾きたい人、
是非買いたい人(?)、
遊びに来て下さいね！！