二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

毛替えの基準。

2020-09-27 13:16:28 | ●弓: 福音弓
神田の光舜堂は閉店しましたが、工房は活動しています。

現在、進行していますのは、

CDMの張替え、、これは10周年記念の半額張替えを含み、低音楽器の張替えなどもやっています。

低音楽器、要するに、中胡といわれる楽器の皮の張替えです。

低音楽器は、胴の面積が広い為か、意外と蛇皮だときっちり張られていないものが多いのです。

そこでCDMに張り替える方が多いです。

ユーチューブで、原田サトシさんが、チャルダッシュを弾いていますように、高音部まできっちりと音が出やすいです。

https://www.youtube.com/watch?v=6MEnQQJr92A

そして最近多いのが、福音弓の毛替え。

福音弓を作り始めてから、丸6年たちました。

いくら無脱色の丈夫な馬毛でも、さすがにたくさん弾く方ですと、そろそろ、毛替えの時期に来ているようです。

5,6年福音弓を使った方は、そろそろ毛替えを考えてもよいかもしれません。

弓の毛は、ほんとに少しずつ傷んでいきますので、その痛み具合に気が付きにくいです。

通常松脂は、10時間くらい弾くと、落ちてきます。がんばっても、15時間くらい

普通どんな弓毛でも、弓毛の新しいうちは、毎日一時間弾くとして10日に一回軽く松脂を塗るくらいで良いのですが、

その間隔が次第に短くなり、しまいには、演奏する度に、毎日松脂を塗らないとなんだか元の弾きやすさ。音の出に違いがあるなと、思われる方は、そろそろ張替え時期に来ているかもしれません。

しかしこの、弾きにくいかどうかというのも、楽器の調整の状態によるという事もありますし、演奏者それぞれの弾き方にもよります。

それと、今までの馬毛が、かなり脱色したものであるとすると、傷みは早いです。

無脱色の物との耐久力の違いは、倍以上あるようです。

それから、弓を弾いていて、部分的になんだか滑る感じが、などという時には、一度、中性洗剤で洗ってみてください。
(洗い方は、二胡の救急箱に書いてありますし、このブログにも書いてあります。



弓毛の汚れを洗い落とし、新たに松脂を塗ってしばらくはなかなか良い感じに弾けたけどそのうち元の様に少し弾きにくくなったなどというのはもうすでに、弓毛が傷んでいるのではないでしょうか。

その時には弓毛を張り替えてください。














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