二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

義務として弓の製作始めようと思います。(雑談)

2012-07-18 09:45:28 | ■工房便り 総合 
友人の持っているバイオリンは日本人の製作したバイオリンです。

その金額は100万円だと言ってました。

弓は150万だそうです。

これはそんなに高いものではなく、まあ高い方ではあるのですが、とんでもなく高い、オールドと言われる300万円の弓などに比べるとです。

私の持っているチェロの弓が、当時40年以上前、10万円でした。

私が言いたいのは、高い物だから良いと言っているのではないのですが、

弦楽器は弓によってそうとう鳴りも響きもそれこそ演奏力も変わります。

そのくらい弓は大切なのです。どうぞ色々試してみて下さい。

今二胡の弓は、使い捨てですね。

確かに安いものだと、1000円台からあり、まあ使えるかなというのでも数千円はしてしまいます。

バイオリンの弓は当然、張り替えが効きます。

弓の毛は早い人で3ヶ月、長く使ったとしても、1年ぐらい(そのくらい弾きこんでいるということでもあります)


ところが、弓の張り替えというのは、バイオリンの場合、殆ど5000円前後で出来るのです。

二胡の弓を張り替えたとしてもそのくらい、或いはもっと掛かると思います。

二胡の弓の毛を張り替える方が難しいですし、工程も長いのです。時間もかかります。

ですから、数千円の弓の毛を張り替えるよりは、買った方がということなのだと思います。

しかし、二胡の市場をいろいろ見ていると、2万円に近い物なども出てきています。

中国に行って買えば、それこそ、1000円にもならないのでしょうが、弓一本の為に交通費などかけると、数万円は下らなくなり、これは仕方がないのでしょう。

しかし、弓は弦楽器の一部なのです。

ところが、これもまた先生方によっては、この弓は良い、これは駄目、などなど色々有ります。(このあたりのことも日本の二胡の現状に書くべきでしたね、先生方のおしつけに過ぎないという部分も無きにしも非ずですね、生徒さんは他の物と比較できないから)

これは、各先生方がどんな弓に慣れてきたのかという問題でもありますし、作りの良し悪しでもあります。そして先生方の能力、或いは演奏力にもよるということです。

毛は張り替えられますが、竹は長く使えます。

竹にもいろいろ種類があり、日本の竹でも、かなり良い物があるとのこと、竹屋さんに相談したところいろいろ見せてもらいました。

それに木で作れないのかと、木工屋の私としては考えていまいます。

バイオリンの弓が木でできていますから、同じフェルナンブーコの木を使うこともできます。

しかしこれは、材料費だけでも3万円位する木です。

いくら一生使えると言っても、二胡の弓にそこまで掛ける人はまだ居ないでしょう。

そこでいろいろ試してみて、ブビンガか、ホンジュラスマホガニーなら、私は比較的安く入りますから。(木は人によって入手ルートが違い、入手の金額が変わります)

いろいろ試してみて、せめて、今販売されている二胡の弓の最高額に近い金額で出来ないかと考えています。

日本は中国の13倍の金額ですから、これは相当大変ですね。(注文が来たら首くくりそうです)

竹にしろ、木にしろ、いずれにせよ、良い物が出来る前には時間がかかりそうです。

でも、これはやらないわけにはいかないでしょう。

西野は、自分の作った二胡売れないから、弓に転向したとと喜ぶ人はいるとは思いますが、

確かに、、、、(でも転向はしません、次のアフリカンブラックウッド、乞う御期待いです

これは単に物作りの性なのです。

また、劉先生にいろいろ教えられて弓大切だよねということになったというのも有ります。

でも心配もあります。

作った弓まで、日本製など大したものではない、と言われかねませんね。

これ、二胡の現状に書くべきでしたか?

残るのは修理屋と、調整能力だけですかね。(弓込みだとしても調整費28000円取る先生が居るというのはどういうものですかね、うっちー)

まっ、それも有りですから、これなら絶対に人に負けないから。(大笑)

いずれにせよ、日本の二胡弾きの為に弓作りと、大風呂敷広げます。





Comment    この記事についてブログを書く
« 二胡を鳴らすということ。その4 | TOP | 二胡を鳴らすということ。その5 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ■工房便り 総合