二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

光舜松脂の桐箱は、松脂を保護するための物です。

2023-02-21 12:06:44 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
皆さんもご存知のように、松脂は割れやすいものです。
その割れを保護するためにという事で、敢えてひまし油などを入れるものもあります。
光舜松脂は熟成と高熱処理でほぼすべての油分をなくしています。
そのおかげで出来上がる大変小さな粒子、それが引き出す音色の良さと弾きやすさを皆さんにお勧めしているのですから、敢えてそこに何か油分を入れて割れにくくするという事はしたくないのです。
そこでいろいろ考えて試してみて一番割れにくくするのには、桐箱が良いという結論になりました。

桐箱という言うと、みなさんとても高価なものを入れる、高級感を演出すると思っていらっしゃるのだと思います。材料費としては多分いわゆる建材より少し高い、最近の建材の値上がりから考えると少し安いくらいです。
桐ですか箱自体に高級感があるわけではありません。反対なのです。高価なものを安全に守るために桐箱を使った、だから桐箱に入っていることが高級感を演出するという事になってしまったようです。
長年木工屋をやって来た私としては、桐材はけっして高価な材料には入らないと思っています。
松、杉,スプルス 檜、楓 胡桃 黒檀紫檀これらの木で試してみたのです。
勿論 厚紙 布地 段ボールなどでも。
結局一番割れないのが、段ボールと桐でした。
ただ段ボールは強い力で押されると部分的にへこみが出来たりします。
そういう点で中身を守る梱包材の最強なのが桐の木です。
勿論段ボールや紙などに比べれば金額は桐の方が高いです。
それでも一個当たり20円くらいです。
むしろ手間でしょうね。それも皆さんが作ったり発注したりすればこれくらいでも、600円とか700円とかかかってしまうかもしれませんね。
しかし光舜堂は木工屋なのです。
あらゆる木工機械がそろっていまして、自分でやれば、まあ、みなさんにそれほどご迷惑のかからない程度の金額に収まるのです。或いは私の知り合いに頼めば。(ご注文は受けられません)
でも、桐は綺麗ですよね。昔の人は偉かったですね。

工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ


Comment    この記事についてブログを書く
« 光舜松脂の保存に関して。 | TOP | ミモザが咲きました。ほぉさ... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 二胡の救急箱に書かなかったこと