二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

人工皮、人工の鱗、そして縞虎駒

2014-10-23 12:54:39 | ■工房便り 総合 
これほどうれしい事はありません。

以前から様々な素材で人工皮作っていましたが、ついに完成。

今までの、人工皮と言うのは、すべてポリエステル系の布地。

或は塩ビ系の板、

単にそれだけでした。

どうしても音の厚みが足りません。

なんかっぺらペㇻとしていました、ですからなんだ人工皮かという事になってきてしまいます。

ところがこれは、2重構造。

マイオ108の工芸の技術力と、私の科学的な知識と、スタッフの圭之進君のプラスティックの知識。

そして執念と、の合体です。

人工の鱗を作ったのです。

あの弾力のある硬さを実現したと言っても良いかもしれません。

このところなんだか人工皮に張替えてくださいと言う依頼が多く、

先月くらいから人口の鱗造りに着手していました。

出来ました。

そしてこの人工皮育つのです。

ぴらスティックといっても元はCOHの複合体です。

大本は生物と変わりありません。

ならば化学変化をさせる事で、蛇皮の鱗に近いものは出来る筈と、

何代目になるのか、たぶんもう70枚くらいの無駄の結晶です。

これで安心してお客様にお渡しできます。但しこの革基本的にはプラスティックと、ある物の複合です、着けてあるのもアクリル系のボンドですから、そのアクリル系の耐久力しかありません、たぶん10年あるいはそれ以下。

直射日光そして紫外線さえ避けていただければ、10年くらいは行くはずです。

かの国では、相当人工皮の研究が進んでいると言いますが、人工の鱗はまだ作っていないようです。

そして上に載っているのが、縞虎駒。

これも新しい成果です。

フェルナンブーコと縞黒檀の組み合わせ。

下部の振動部分が、1,5ミリのフェルナンブーコ、上はインドネシアの縞黒檀。

この縞虎駒は、近々発売しますが、二胡姫さんでも発売する予定です。

但し、よほど良い皮でないとこの強さに対抗できません。

或は相当使い込んで今がピークと思われる二胡にのみ有効です。

ご自身の楽器がかなり良い楽器と思える方は、是非どうぞ。

この強さは、ライヴそれも生音のライヴをやる人に向いています。

家の中では五月蠅いと言われるでしょう。

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