二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

お詫びです。

2013-06-06 10:10:42 | ■工房便り 総合 
光舜堂は楽器をお送りしての、試し弾き、或いは販売というのは基本的にやっておりません。

誠に身勝手ながら、ワタクシが何か新しい楽器を作り出し、皆さんに試しびきしていただこうと思う時にお送りしての試しびきをしていただいております。

これは皆さん考えにくいかもしれませんが、そのような時期には、ワタクシも、店番ほぉもその為に集中できるような日々の生活にきり変えます。

通常、ワタクシは、自分の興味のある事を見つけると、全く他の事を顧みなくなるからです。

寝るのも食べるのも忘れます。

その上、人様から頂いたメールやお手紙への返信も忘れます。

事務ということは、私にとってはとても過酷な仕事です。

ですから手紙の類というのは、出したことが有りません。

年賀状も出したことが有りません。年賀状の場合とんでもなく108の仕事が重なっていることが多い時期がこの40年続いております。

又ほぉに関して言えば、身体も小さいですが(私に比べて)心のキャパもとても小さいです。

皆様に一週間に一度お会いして、その事務的な事をするので一杯一杯になってしまいます。

今は、日曜日の営業日の事そしてその事務管理、その上東京音大の二胡の講義にまで参加し、その上その報告日記まで書こうとしていますので、完全にキャパ越えていると思いますが、なんとかやろうとは努力しているみたいです。

ガンバレ!

私の方は、朝7時から仕事の準備を始め(今はコークスの火が上がるのを待っている時間です)バイオリンの音出しと、ヴィーナヴィーナという楽器の調整などしています。夜は夜で10時位に青山のクラブを作っている現場に出かけます。
もちろん昼間は今は鍛冶屋をやっています。

その間に他のブログを書いたり、このブログを書いたりもしています。

これほどまでにしないと、物作りというのは生活していけないのです。

とんでもなく皆様が思うような程の優雅な生活をしている訳ではありません。

皆様がどのようなお仕事かは解りません、多分相当多岐にわたっていると思います。

しかし、音楽家もそうですが、物作りも若い頃は食べていくのが一杯、普通は何かしら他のアルバイトなどしながらなんとか物つくりや音楽の仕事を止めないで済んでいる状態です。(二胡の演奏だけでとにかく食べているような様子が有る我が大阪の娘は偉いなと考えています)

特に日本の場合は、これらのクリエイターと言われる仕事で、少なくともそれだけで食べていけると言うのはほとんどいません。

ある一定の、かなりマスコミに載った人達だけでしょう。

それでも自分の演奏或いは自分の作ったものの発表なりに一生をかけている人達が大勢います。

私は、私の仕事の一つはそれらの若者たちを応援することです。

何かの機会にそれらの物作りの人達の作品を購入したり、自分の設計する住宅や店舗にそれらの若者達の作品を取り入れたりしながら多少でもみんなの経済を助けられればと考えています。

本来なら国や地方自治体がやらなければいけないことを日本では、有志の個人がやらなければいけません。

それらの仕事は、二胡を作ることよりも大切だと思っています、タダ物つくりは、とても事務能力が無く、それらの事務能力の無さを、私ぐらいきり事務能力の無い人間がフォローしていかなければいけません。

これは悲劇です。(喜劇か?)

ほぉさんももちろん日常的に、それを助けます。

そこに持って来て、二胡の梱包、発送、到着確認、等々、多分いろいろの齟齬をきたすと思います。

大変申し訳ありませんが、そのようなわけで、お客様に大変きちっと対応しなければいけないような、運送での試しびきや通販というのは、いたしておりません。



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