二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

4月26日(日) いんたーなしょなるにこしょっぷ 光舜堂【1】 11:00~17:00

2015-04-27 18:45:53 | ○営業日の報告日記
二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
いよいよGW前半に突入、、、なんでしょうか、
万世橋界隈の往来の方々の雰囲気が、なんとなく旅行客が増えたというか、いつもと違う気がします。
これまでも外国人は多い方だったのですが、
ひときわ気付くのは白人の方々が目立って増えてきたからでしょうか。
普段からよく通るアジア圏の方々はお話ししてみないと どのお国か判らないですし。

今週いらしたMちゃん先生(お若いのであえて“ちゃん”付で☆)などは、
あまりにも日本語がお上手なので、中国人だとご自分で言われてから認識しましたし!
実はこの日は二胡がお上手な方が何人もいらして耳が幸せな営業日だったのですが、
中でもダントツだったのが、この、Mちゃん先生でした。


Uさんの調整中にニコニコと満面の笑顔で入っていらした母娘と思われるお二人。
とっても軽装でしたので、流行りの『谷根千(谷中、根津、千駄木)散策』ついでの
お散歩で立ち寄られたのかと思ったら、お嬢さんのほうが
ニコニコして「光舜堂の二胡が弾きたいんです」 と!!!

「どうぞ、どうぞ! どれが良いですか? 弓はどうしましょう?
福音弓と言って、これは種類があるのですが、、、クラシックと中国曲どちらを沢山弾きますか?」
「中国曲ですね!」
「ああ!じゃぁ『東風』か『阿炳礼賛』ですね、二胡歴は長いですか?」
「はい20年です♪」

。。。。!!!

(こんな若いお嬢さんが20年?!ええぇーーーー???)

心中動揺しながら「ああ、じゃぁ『東風』がいいですね」
と、まずお渡ししたのは、縞黒檀のCDM。
同じ木で比べられるように蛇皮の縞黒檀や、
別の比較で遊べるように木は時間が経ったインド紫檀の、新しい皮と育った皮、をテーブルに並べました。
とっても食べたかったお菓子を前にしたような笑顔で並んだ二胡を見てニコニコしていた彼女、
弾き始めたら店内の全員が唖然!

う、上手い、、、というか、プロだ。。。!

店主が「先生ですね」と言うと、
「はい、まだ学生ですけど。 西野さんフェイスブックでお友達になってますよ、私Mです」
「え?!Mさん? え?お名前、、、中国の方?」 店主もワタクシもビックリ!!
「日本語めちゃくちゃ上手じゃないですかーー!いらして何年ですか?」
「6、年?」 とニコニコ。
でも上手なわけでした、日本には二胡ではなく学業目的で来日していて、
6年間みっちりきっちりと大学で日本語で専門分野をお勉強していたのですから。

となると別の疑問が出て来ます。
今まで光舜堂にいらした年齢の若い中国の方々は、全く二胡を知らないか上手かのどちらかでした。
中でも、二胡を専門で学んだのではないけれど二胡を弾けるという方々は、
上手、と言っても(日本人上級者よりかなり上のレベルではありますが、二胡専門で勉強しているわけではないので)
かなり西洋音楽教育の影響が色濃く出ている弾き方をする方ばかりでした。
なのに、目の前のMちゃん先生は別分野を学び、音大生でもないのにめっちゃ上手い。。。
何故???

「小さい時から習っていた先生がとても上手い先生だったので。
一緒に習った子達の中には音大行ってる子もいるんですよ」

はぁー、なるほど。。。
それにしても、上手過ぎる。。。これは是非、宝刀を弾いてもらわねば!
と、天然コウキ紫檀の登場です。
すると「これ、いい! 欲し~いっ!」
もうMちゃん先生、コウキの西野二胡のとりこになってしまいました!
「雑音が全然無い!!どうして?! 凄い!凄い!! 弾き易い!雑音が無い!欲しい!」
中国の方、それもかなりのレベルの方にここまで手放しで褒められ、しかも
目の前で(褒められたのを伝え聞いたことは沢山あるのですが)言っていただくと嬉しいですね。
日本ではさんざん表でも裏でも「こんなのは二胡じゃない」と言われ続けてきましたから。

それにしても、あまりにも「雑音が無い」と喜んでいるので、
「雑音、必要じゃないんですか? この雑味が中国では大事なんじゃないんですか?」と聞いたら、
「大事だけれど、クラシックや日本の曲を雑音有る二胡で弾くとなんか変な感じになるから。
中国曲以外を弾く時は雑音が邪魔になるから出ないように気を付けて弾かないといけないけど、コレは楽♪」
そう言ってコウキの二胡を抱きしめて「いーなぁ、これいいなぁ」と言い続け、
新幹線(←遠くからいらしてたのですよ!!)の時間を気にしながらギリギリまで離しませんでした(笑)

で、中国曲に雑味が必要なのを証明するかのようにUさんの二胡をお借りして演奏して下さった『江河水』。
うん、確かに『江河水』のような中国曲には雑味がないといけませんね。
それにしても、素晴らしくって、素晴らしくって、感激でした。
なのに聴衆は店主とワタクシとじみさん以外は、
Uさんと、Mちゃん先生と一緒にいらしたご婦人(お名前伺い忘れました!)だけ。
これしか聴いてる人がいないなんて、もったいなーいっ!
と思ったら会員Oさんがいらして、おぉOさんラッキー☆

でも一番堪能されたのはUさんでしょう。
一緒にMちゃん先生と合奏したり、ゆっくりおしゃべりも出来てグッドタイミングのご来店!
しかも驚いたことに同行のご婦人とはとってもご縁が有った事が発覚!
この時間帯に調整に来ていなければ逢うはずも無いであろう偶然に驚いていました。

明るく天真爛漫なMちゃん先生は滞在中ずっとニコニコ嬉しそうで
「あー、ここ楽しい~! いいなぁ、東京はこんな場所が在って! 帰りたくなーい!」
そう言ってMちゃん先生は光舜堂を満喫して名残惜しそうに帰って行きました。
また再会することを約束して。


2へ続く。






Comment    この記事についてブログを書く
« 4月19日(日) 遠くからも... | TOP | 4月26日(日)いんたーな... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ○営業日の報告日記