私は仕事柄、また趣味からも自然環境、生活環境、人間工学、民俗や歴史、地理など社会科学系と自然科学系の両面に興味を持っています。
そこで、昨日名前だけ書いた千葉徳爾さんの本、民俗学それも地理学的な性格も持ち合わせたというか、地理学から民俗学に入った著者が書いた本を紹介しておきます。
著者の千葉徳爾さんは大正5年生まれで昭和~平成を生きた民俗学者&地理学者で愛知大、筑波大、明大の教授を歴任し、人と野生動物の交渉史や山村文化などを総合的に研究していた学者です。
今回、紹介する千葉徳爾著作選集は三冊組みの本です。
1:民俗学方法論の諸問題(柳田国男先生と私)
2:民俗学と風土論(風土と住民生活)
3:民俗の地域的展開(土地条件と慣行的利用方式)
以上の3冊で、特に私が興味を持って読んだ項目は「ムラの民俗とクニの歴史」「日本民俗の風土論的考察」「日本人の自然観」「ことわざの今昔」「庶民文化と風土性」「農村経済と民俗学」「タテザクとヨコザク」「傾斜耕地の畝方向について」「山村の問題」などです。
著者:千葉徳爾、発行元:東京堂出版、定価:18,000円(税別)
注)1988年に出版された本のため手に入らないかも? 古書店で探した方が早いかも知れません。
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