ムクロジ(無患子)は関東以西の山地に生えるムクロジ目ムクロジ科ムクロジ属の落葉高木で神社仏閣によく植えられています。葉は偶数羽状複葉で互生します。よく似たハゼノキ(ムクロジ目ウルシ科ウルシ属)は奇数羽状複葉です。
6月頃に枝先に円錐花序を着け淡緑色の花を咲かせ、秋に丸い実を着けます。この実の果皮には多量のサポニンが含まれ、昔はセッケンとして使われていたそうです。ですから属名はセッケンとインド産を意味するSapindusです。
そして、実の中には堅い黒い種子があって追い羽根(羽根突き)の羽根の玉として使われたり、数珠の材料として使われたりしていました。ムクロジの漢名は無患子で「子が患わない」という意味で、ここから羽子板が無病息災のお守りになったのだとか、ムクロジを使った羽根の飛ぶ姿が病気を運ぶ蚊に似ていて、これを突くことで蚊に刺されないおまじないになったとか言われているようです。
そして数珠は念珠として宗教的に使われ、それを作る材料となるムクロジが神社仏閣によく植えられ大径木も多いのだと言われています。
さて、富岡市や下仁田町でも随所にムクロジを見ることができますが、ある場所のムクロジの葉に今年もフシダニによる虫えい(虫こぶ)が作られていました。普通のダニは足が4対8本なのですが、虫えい(五倍子=フシ)を作るフシダニは足が2対4本で、顕微鏡でのぞかないと見えないほど小さなダニです。
このムクロジの虫えい(虫こぶ)は図鑑を調べてみても載っていなかったので、九州大学の湯川教授にまで問い合わせてしまいました。その結果、1932年の文献に「ムクロジハコイボフシ」という記載があるということでしたが、はたしてそれかどうか確定はできていません。
フシダニの研究者は非常に少なく不明な点が多いようです。誰か若い研究者が出てくると良いのですが・・・でも、フシダニの研究では飯は食えないでしょうからねぇ!
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6月頃に枝先に円錐花序を着け淡緑色の花を咲かせ、秋に丸い実を着けます。この実の果皮には多量のサポニンが含まれ、昔はセッケンとして使われていたそうです。ですから属名はセッケンとインド産を意味するSapindusです。
そして、実の中には堅い黒い種子があって追い羽根(羽根突き)の羽根の玉として使われたり、数珠の材料として使われたりしていました。ムクロジの漢名は無患子で「子が患わない」という意味で、ここから羽子板が無病息災のお守りになったのだとか、ムクロジを使った羽根の飛ぶ姿が病気を運ぶ蚊に似ていて、これを突くことで蚊に刺されないおまじないになったとか言われているようです。
そして数珠は念珠として宗教的に使われ、それを作る材料となるムクロジが神社仏閣によく植えられ大径木も多いのだと言われています。
さて、富岡市や下仁田町でも随所にムクロジを見ることができますが、ある場所のムクロジの葉に今年もフシダニによる虫えい(虫こぶ)が作られていました。普通のダニは足が4対8本なのですが、虫えい(五倍子=フシ)を作るフシダニは足が2対4本で、顕微鏡でのぞかないと見えないほど小さなダニです。
このムクロジの虫えい(虫こぶ)は図鑑を調べてみても載っていなかったので、九州大学の湯川教授にまで問い合わせてしまいました。その結果、1932年の文献に「ムクロジハコイボフシ」という記載があるということでしたが、はたしてそれかどうか確定はできていません。
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