「ぐんまの魚道を考えるページ」の更新情報
「ぐんまの魚道を考える(6)」を追加たいたしましたのでお知らせします。今回も興味ある内容ですので是非お読みください。
なお、坂東大堰の既設魚道の改修計画も進みつつあるようなので来年に期待したいですね!
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12日に「木質バイオマス事業におけるCO2クレジットの活用を考える」という地域説明会(ワークショップ形式)に参加してきました。
職場がある地域での開催、そして仕事上関係があるので参加してみました。
午前中は製材工場における木質バイオマス活用の様子を視察です。製材工場で出た樹皮や端材などの製材クズを木材乾燥機用のボイラー燃料にして、これまで年間約6万リットル使っていた灯油を6割近く削減し、灯油コストを大幅削減しただけでなく100~200トンのCO2を削減出来るというものです。
さらに、この削減したCO2排出削減分をクレジットとして認証を受け国内クレジット(排出権取引)として売却するというものです。
(木材乾燥施設・手前の水蒸気が出ているのがボイラー)
ところが、現在の取引価格は1トンあたり1000円くらいとのこと、さらに補助金分は差し引くという話ですから・・・例えばこの製材工場が年間200トン削減して売却できても20万円で、補助金が40%とすると12万円にしかなりません。そしてクレジットの認証を受けるために何十万(補助金は出ます)も掛かってしまうのです。さらに今のところ国内クレジットとして売却できるのは2013年までというのですから、クレジットの部分だけを見ればメリットは少ないのではと考えさせられてしまいました。まあ、灯油経費は300万以上節減できたのですが・・・。
(木炊きボイラーの木屑投入口)
一方で、木質バイオマスの利用は地域全体を考えて上手くシステム化できれば、森林の整備・林業の振興・災害の防止・C02やメタンガスの削減につながり、ひいては地域の活性化にも役立つというのも多分事実でしょう。木質バイオマスを上手く使うシステムをどう機能させるか、その方策を行政も企業も研究機関も試行錯誤中なのです。
(会議風景)
でも、よくよく考えてみれば化石燃料が使われ出す以前は木質バイオマスが全盛の時代だったのですよね。そして、その当時は林業が産業であったし、人と自然が共存した生活様式だったのです。でも、その当時の生活様式は現代には通用しませんので、新しいシステムの構築が必要となってくるのです。
現在、多くの方達の論議は環境・CO2・温暖化防止ばかりで、産業としての林業が忘れられているような気がしますが・・・。
さてさて、これを細かく書き始めると・・・ぐんまのアユ事情と同じく十数回に渡ってしまいそうなので止めにしますが・・・。
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