新しい職場に赴任してから、昼休みには昼寝ではなくカメラ片手に場内を散策することが多くなりました。
お昼を食べた後30分ぐらいで歩ける範囲は限られてしまうので9ヘクタール近い敷地内をくまなく歩くのには何日もかかってしまいます。
目に付く植物、昆虫、鳥と手当たりしだいに撮りまくっていますが・・・撮影の腕が伴わないのが難点ですね。
さて、本館の北側にある別館の前は土手の肩に植わっているツツジの寄せ植えと芝生になっていますが、ここにタチツボスミレの群生とヒメオドリコソウの群生が見られました。
(タチツボスミレ)
(ヒメオドリコソウ)
何故こんなに沢山生えているのかと考えた時に、このどちらも「アリ散布植物」であることに気がつきました。
「アリ散布植物」とは、「種子にアリが好む種枕(しゅちん)・エライオソームという物質が付いていて、これを餌とするアリが誘引され巣に運び込むのだそうです。そしてエライオソームだけを食べたら種子の部分はアリにとってはゴミですから巣の外に捨てるので、そこから発芽する」という仕組みを利用して子孫繁栄を図る植物のことなのです。
「アリ散布植物」には、タチツボスミレやヒメオドリコソウの他にカタクリ・フクジュソウ・タケニグサ・カタバミなど200種類も有るそうです。
植物が種子を散布する巧みな知恵というか仕組みは、さまざまな方法が有るのに驚かされますね!
こんな所まで運んでいる! ウメノキの洞にまで・・・