昨日の樹木学の授業で、実際に校内を歩きながらソメイヨシノを説明している時に腐朽した幹の窪みに何やら蠢くものが・・・
よく見るとヨコヅナサシガメの幼虫でした。この虫は本来は中国から東南アジアにかけて生息するカメムシ目サシガメ科のカメムシの仲間ですが、昭和初期にかけて日本に入って来たのだそうです。(最も大きなサシガメだから横綱なのですが、相撲の横綱も最近は外国人ばかりですから・・・)
その後は温暖化の影響もあったのか生息域を広げて我が群馬県にも入ってきてしまいました。写真を撮ろうと幼虫にちょっかいを出したら下の木屑の中に落ちて木屑だらけになってしまいました。何となくテカっていると思ったら体に粘り気があるようです・・・
サシガメ君は樹幹を歩き回って毛虫などの幼虫を捕まえては口吻を差し込んで体液を吸って生きているので「刺しカメムシ」なのです。
と言うことは人間にとっては益虫となる訳で、外来種でも大切にしなければならないのか、他のサシガメ(シマサシガメなど)の生息域を荒らすので退治しなければならないのか・・・難しいところですね?
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