前にも何度も登場しているブドウ科のヤブガラシ(藪枯らし)・・・別名はビンボウカズラ(貧乏葛)なのですよね。貧乏暮らしは庭などには手も入れられずこの蔓植物が繁茂してしまうのでこう呼ぶのだそうですが、そう言われないように我が家も釣りばかり行っていないで草刈りしなくちゃ・・・
ヤブガラシはつる性の多年生草本で難しく言うと纏鬚植物(てんしゅしょくぶつ:纏はまといの事、鬚はあごひげの事で巻きひげで他の植物に巻き付くつる植物)になります。また低木などの樹冠を覆い尽くして弱らせたり枯らしたりする樹冠被覆型のつる植物とも言います。花は集散花序で一つの花は5mm位、萼は小さく花弁は黄緑色で4枚、雄しべが4本、雌しべ1本で、花弁やめしべを付ける花托がオレンジ色の盤状で蜜がたっぷり注がれた盃のようになっています。
この蜜を求めていろいろな虫たちが集まってきます。
そしてその虫たちを狩る虫たちも集まってきて、人間にとっては厄介な雑草でも虫たちにとっては三ツ星のレストランなのです。↓はヤブガラシの傍らで獲物を待っていたシオヤアブ・・・
半日くらいで花弁と雄しべは脱落して、花が終わると橙色の盤状の花托はさも「美味しい蜜は終わったよ」とでも言いたそうに横を向いて桃色に変わり盃を傾けてしまいます。
関東地方以北のヤブガラシは三倍体が多く結実しないので根茎で増えていくそうですが増え方がもの凄いですよね。何処かに結実する二倍体の株があるのでしょうか? 二倍体のヤブカラシは5枚の小葉からなる鳥足状複葉の枚数が3~4枚のものが有るのだというのですが・・・
にほんブログ村ランキングに参加中です。どれでも、お好きなバナーをポチッと一押し・・・ご支もいいま援お願いします。(2299話目)
自然観察ハンドブック (フィールドガイドシリーズ) | |
クリエーター情報なし | |
平凡社 |