昨年の暮れも押し詰まった12月27日にお寺さんの掃除に行くとロウバイの花が咲き始めていたのですが、その中でロウバイ特有の枯れた果実を付け花の咲いてないロウバイが1本ありました。近づいてよく見ると果実は大きく果柄が長く垂れ下がっていて冬芽は馬蹄形の葉痕の中に半分埋もれています。「これってアメリカ(クロバナ)ロウバイか・・・」と写真を何枚か撮りましたが、お寺の植木なので切断するのは憚られて・・・
そして今年に入って林業試験場でしいたけ原木の伐採実習があったので、この時にアメリカ(クロバナ)ロウバイの枝を1本貰ってきて詳しく観察してみました。ついでにロウバイと「冬芽と葉痕」の形態の違いも比較してみました。
冬芽は対生で枝先に仮頂芽を二つ付けるところは同じですが、アメリカ(クロバナ)ロウバイはV字形~馬蹄形の葉痕の中に半分埋もれた黒っぽい半隠芽(↓の上)、ロウバイの冬芽は灰褐色の卵形(↓の下)で葉痕は三日月形~半球形です。
アメリカ(クロバナ)ロウバイの側芽は仮頂芽とほぼ同大で葉痕はV字形~馬蹄形で維管束痕は1つ?、ロウバイの側芽は仮頂芽と同大かやや小さく葉痕は三日月形~半円形で維管束痕は1つ・・・
同じロウバイ科でもロウバイ属とクロバナロウバイ属の違いは大きいですね! そう云えば花の色も黄色と赤褐色、咲く時期も1~2月と5~6月という違いが有るのですよね。
(冬芽と葉痕:176種類目)
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冬芽でわかる落葉樹〔改訂版〕 |
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