森林や林業、自然保護関係でちょっと気になる記事について書こうと始めた「木(気)になる木事(記事)」シリーズですが、久々に登場です。今回は2題あって、まず最初は「増田川ダム中止」と言う記事です。
増田川は私が所属する上州漁協管内の碓氷川の支流で安中市松井田町の北部を流れる小さな河川(1枚目の写真)で渓流魚(ヤマメ・イワナ)などが釣れるのですが、この上流にダム建設の話が持ち上がって30年以上も経過しました。生態系や水環境に与える影響が大きいと危惧していたのですが中止と聞いてほっとしています。でも「治水は河道改修、利水は貯水池新設」という記事の内容が気になります。どんなものを考えているのでしょうかね? 安全安心は必要ですが自然豊かな河川が単なる水路と化したり自然環境を壊すものにならないことを祈っています。
二つ目は「金井下新田遺跡 大型竪穴住居と柱材」と言う記事で、古墳時代の甲を着けた人骨が発掘された金井東裏遺跡の南側にある遺跡で「組み合わせ突起が残る柱材」が見つかったというものです。
この柱材がどんな樹種(スギなのかヒノキなのか、はたまたクリなどの広葉樹なのか?)かは分かりませんし、突起をどんな道具で加工したのかも分からないので、これらの点に非常に興味をそそられます。
多分このころ(古墳時代)には林業が起こっていたのでしょう。田中淳夫氏が書いた「森と日本人の1500年」を読むと林業の定義は①木材の社会的需要があったこと ②輸送手段が確保されていたこと ③木材の加工技術が存在していたこと ④木材の調達が持続的であること なのだそうで、既に縄文時代にはその兆候があったのではないかと書いていますので、この群馬の地でも林業が営まれ出していたのではないかなと思っています。この遺跡の柱がこれからの研究で何を語ってくれるのか楽しみです・・・
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