もう記載済みだと思っていたイヌザンショウですが、このブログに掲載した冬芽と葉痕のリスト表を見てみたらまだ未掲載だったので憩の森の観察会で使った標本の写真を撮ってみました。ついでにサンショウの冬芽と葉痕とも較べて見ました。枝先は枯れて頂芽(↓)は見られないので下の側芽で比べてみました。葉痕の上の白い三角形は果柄痕かな・・・
観察会でサンショウとイヌザンショウの違いはトゲにあると良く説明します。サンショウのトゲは対生(左)、イヌザンショウは互生(右)です。こうやって並べると一目瞭然で冬芽と葉痕を眺めているといじめっ子といじめられっ子のように見えてきた・・・(笑)
このトゲをよく観察するとサンショウは托葉由来の托葉針なので節(葉が付いていた部分)ごとに規則的についていますが、イヌザンショウのトゲは表皮由来の刺状突起なので互生と言っても付く場所は規則性が無くバラバラ・・・
イヌザンショウの冬芽(↓)は芽鱗に包まれます。葉痕はあまり大きくなく半円形~ハート形で維管束痕は3つ・・・
サンショウの冬芽(↓)は裸芽で、葉痕はハート形をしていて維管束痕は3つ・・・
つまりイヌザンショウの冬芽は鱗芽で刺は互生で規則的に出ていない。サンショウは裸芽で刺は対生で節ごとに出るのですね。
(冬芽と葉痕:172種類目)
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