非正規雇用者は結婚が難しい②

同一年齢層に対する調査なので女の方が男より結婚した者の割合は全体として高くなっているが、ここで注目すべきは所得額による差である。女性の場合は、男性ほど、所得金額によって結婚が左右されないが、それでも、男と同様、所得が高いほど結婚する割合は高くなっている。

非正規雇用者は結婚が難しい

「非正規雇用者比率の推移」と「正規．非正規別結婚者比率」「所得階層別結婚状況」のデータを見ると近年、若者の非正規比率の高まりとそれ故の低所得、不安定性が、格差を生み、将来の生産性への制約となり、また少子化の大きな要因となっていることが指摘されている。

一定以上の収入がないと結婚できないということを実際に示す調査結果が「所得階層別結婚状況」だ。
この２年間で２０～３４歳だった男女（及び配偶者）に対して行っている調査で独身だったものが結婚した割合を所得別で示した。

４００～５００万の所得を得た人は１５%（女）１３％（男）なのに２００万未満の場合５％程度しか結婚できていない。２００万円台の所得では結婚できない大きな較差を示すデータと見てとれる。
非正規労働者の増加が結婚できない人を生み、少子化の元凶と見てとれる。