しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

名ばかり有給

2011年06月14日 | Weblog
2009年の年次有給休暇取得率は「47・1%」だったそうです。(厚生労働省調べ)

「半年間継続勤務し、全労働日の8割以上出勤」すると10日間の「有給休暇」が取得できることになっている。
日数は1年ごとに1日ずつ増え、6年半後には上限の20日間の有給休暇がもらえる。

更に企業によっては取得できなかった年休を翌年に繰り越す制度で最大年40日の有給休暇を持つことも可能である。
病気休暇等を併せれば欠勤とならずに有給で数年会社に出ずして過ごすことも可能な労働厚生制度。

ところが、「47・1%」という数字が示す様に、実際にはなかなか取りずらく、「名ばかり有給」が日本の現状の様です。
NPO法人労働相談センターには有給休暇を取ったことによって、「ボーナスの査定で協調性がない」とマイナス査定。
「別の手当をカット」等給与・賞与でマイナス査定され、実質給与を減らされている由。
これでは「有給休暇」ではない。

2010年ロイター調査で24箇国の1万2500人の「有給休暇取得率」を調べたデータがあった。
取得率の上位から4位までは以下の通り。(取得率%)

1位  フランス   89%
2位  アルゼンチン 80%
3位  ハンガリー  78%
4位  英国     77%
4位  スペイン   77% 

中国は 15位、韓国は21位。そして日本は33%でダントツの最下位にランク付けされておりましたあ!
小生の子どもも連日深夜帰宅。有給など言うに及ばず代休すら取れておらない。
それで人事課の所属であります。

「サービス残業」は通常労働時間並み。家では「4時間の睡眠を取るため」の目的のみ。
「過労死した同僚の葬儀に参列したあと」彼は「体力がなかった」とぽつり。
こんな社会は「異常です」
ワーキングプアの「非正規労働者」との賃金格差を過酷な労働環境を見せつけて押さえ込む手法とすら傍から見える。
身を粉にして働いた。サービス残業をしたことが評価の対象では「労務管理」は最低です。
ILO条約にも批准できていない日本の労働環境の悪さ。責任は「行政」日本の政府与党の政策認識の乏しさ、法案提出のプロセス欠如。不毛な政局論議。
日本の不幸は「政治貧国」「政治家に人材なし」「リーダー不在」(経済大国・政治貧国)
あーめん。ラーメン、味噌チャーシュー。

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