しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

孟母三遷

2011年06月24日 | Weblog
孟子の母は最初墓地の近くに住んでいた。やがて孟子が葬式の真似事を始めたので母は家を移した。
移った先は市場の近くで、やがて孟子は商人の真似事を始めたので母は再び家を移した。
次に移った所は学問所の近くで、やがて孟子が学問を志すようになったので母はやっと安心したという。
この話は「孟母三遷」として有名だ。

なぜこのような話をするかというと小生の住まいする地区の子どもの数が激減しているのだ。
かってベビーブームだった頃小生の住まいする地区の小学校は在校生が2000人を超えていた。
行政から頂いた資料を見ると現在の小生のその地区の小学校在校生は83名だった。
同じ中学に通うこととなる校区がある
もう一つの小学校も「85名」という生徒数だ。両校が通うことになる中学校といえばなんと「74名」の全校生徒数。
市内最低レベルの生徒数だ。

新潟市における小学校の学級数別一覧で適正とされる学級数は小学校で「12~24学級」
中学校で「9~18学級」である。
生徒数で言うと「300~700未満」(小学校)(中学校)共が基準である。
とうの昔に統廃合されてしかるべき規模校なのだ。

新潟市において昭和59年にピークを迎えた生徒数は以降一貫して減少し平成23年度はほぼ半減した。
同じ昭和29年に180校だった小中学校は現在170校である。
郊外に新設された小学校には1000人を超える小学校があるのに地域のかっての中心校の空洞化が顕著となった。

原因に「統合問題」がある。
いつ統合されるかわからない学校に子どもをやりたくない。
そんな母が増えている。越境通学、転居して編入。

小生の町内には校区外の他の小中学校に通う生徒が数多い。一向に進まぬ統合問題は地域の地盤沈下を招いている。
コミユニテイは地域住民の参画で活性化する。越境入学させている親は自分の地域に非協力的である。
越境した先でもそうだ。という話を聞く。親の態度を嘆くより、早く結論を出してほしい。生煮えの具を何十年も
放ったらかしで煮込むいいかげんにしてほしい。

小生の立場とすれば地域の小・中学校が統廃合されるのは寂しい。されど問題の先送りはしたくない。
地域のコミュ二テイの統廃合論議なのだ。学校の統廃合ということでなく、コミュ二テイそのものの統廃合問題に深化させて議論を深めてほしい。切に望みたい。

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