しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

暴風下の一日

2012年04月05日 | Weblog
昨日は春の嵐が吹きすさぶ一日だった。

天候もそうだが、自治会長としても忙しかった。
早朝9時頃突然の来訪者。それも2人である。一人は顔見知りの高齢女性。
ただならぬ様子に自宅に招き入れる。
お話を聞くと大変な事態。
一緒に生活(同居)していた人が昨晩死亡したというのだ。

親戚関係は縁切れの方で葬式を出してくれる近親者はいない。
死体は葬儀社に安置してもらっている。
どうしたらいいかわからないから相談に来た。と言う。
同伴者は葬儀社の人だった。

亡くなった方は何度か入退院を繰り返していた肺癌の末期患者だった。
戸籍上の奥さんはいるが絶縁状態。ただし離婚はしていない。
子どもとも絶縁している。
弟が唯一他県で生活している由。この人と連絡を取ってもらったが
一切関知しない様子だった。

同居人は夫婦関係でない。自分が葬儀を出す縁もないし金も無いと言う。
死亡した人の預金通帳を1冊持参していた。
残高は0だった。
同居人はどうかというと殆んど収入も蓄えもない。この人は殆んど頼る人がいない
由で町内会長を頼りとしている。ということらしい。

民生委員、通院先のケアマネージャと連絡を取って対応した。
故人の血縁関係で連絡の取れる所は取った。
火葬の承諾だけは取れた。
火葬費用は今月入ってくる予定の故人の年金で充当するよう葬儀社に依頼した。
それ以上の費用はどこからもアテが都合できなかった。

葬儀は行わない。遺骨だけは自宅(借家)に戻ってくる。が確認できた。
これからの手続きは多くの事柄が想定される。
○故人が世帯主だった借家の契約変更。
○公共料金の引き落とし先の変更
○病院関係の利用料金(数箇月後に来るものもある)請求問題。
○同居人のこれからの生活相談。

「無縁社会」
NHKの特番放送が記憶によみがえった。
この人の遺骨の行先。これもお世話せねばなるまい。

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