拙宅の近所にパトカーが停車。どうしたのかとおまわりさんに聞くと?
どーも反応がはっきりしない。けげんな顔をしてその場を立ち去る。自転車で近隣散歩に出ると近所にもう1名の警察官と近所の住民。今度は事情を少し知ることが出来た。
小規模で低家賃のアパートがある。そこの住民には町内の回覧板が廻ることはない。町内会とはほとんど接点が無い住民が住んでいる。ゴミ出しだけは住民がしている。アパートのオーナーが一括して年1回町内会費を振り込みしてくれる。その様な関係だ。
民生委員も国民年金委員もそのアパートの住民の顔を見た事が無いという不思議な地域だ。
そこの住民を訪ねて来た人が居た。親戚らしい。何度も来たが不在の様だ。電話・置手紙、ドアたたき。一切反応が無い。数日前に玄関先に届けた果物籠も手つかずだ。自転車もある。
事件では?と警察に連絡したことがパトカーの到着。ということらしい。アパートのオーナーは郊外だ。管理している会社は現在不明。そこに住んでいる住民一人とようやく事情聴取できた。
問題の住民は数日前見たという。中に居るかは不明。倒れているかもしれないが勝手にドアを破って入ることもできない。あ~だこ~だ。と近所の住民が増えてくる。
結局3時間位アパートの前で対策を考えていた。すると渦中の住民が突然徒歩で帰って来た。
ラッキーだった。無事親戚の人に会えた。携帯電話の番号も知らず。アパートオーナー、アパート管理者、地元自治会と接点の無い住民の騒動はかくして終了を見た。
問題が露呈した。当町内に身元の確認が取れない住民が数名存在すること。警察、民生委員、国民年金委員ですらその氏名を知らなかった。オームの逃亡犯が何十年も隠れて過ごす事件があった。
当町内にもその温床があったということだ。事情聴取を受けていた住民は既に何年もこのアパートに住んでいるという。同じアパートの住民の名前も知らない。話したことも無い。という関係だった。あ~恐ろしい。地域の空白スポットがあった訳だ。ーー。