閉校記念の諸行事。いろいろ経費がかかっている。記念碑、記念誌、お別れ会、記念行事、新潟市と教育委員会の大きな予算支出を伴っている。
それでも実行する委員会の委員の間には予算が不足している。
「お別れ会」の看板代が出てこない。芸妓の演舞ステージの設営予算が無い。絵文字の身体を隠す大型ボードの製作予算が無い。とかいろいろの声も出た。
一人の声が上がった。 「募金」という発想が無い。いつもある会では無いのだ。
苦い歴史と伝統のある学校が閉校するのだ。OB,OG,卒業生は大勢だ。特別な会に寄付金を募れば集まるのではないか。
小生はとある野球で強い高校のOBである。毎年の様に「甲子園に出場することになりましたあ~」と校長、父兄会から寄付金の払い込み用紙が届く。大会終了後は決算報告書が届く。いつも4~5千万円も集まったとの報告だ。
これだけあれば、残る予算で練習環境の整備が可能だ。以降出場常連校として県内に知れ渡る実績を作った。
「甲子園へ送る会」の事務局の力量次第なのだ。イニシアチブを取る場所の力量で資金額が変わって来る。
今回は「教育委員会」「行政」がイニシアチブを取る。参画事務局は予算に口を挟めないという。かくしてこの発案者の声は「闇に葬られた」
閉校教頭のすまなそうな顔がそこにはあった。
主導権を渡すことはできない。というのだ。おかしな論理がまかり通るものだ。