吉田沙保里は銀メダルだった。負けた瞬間、起きれなかった。表彰式も悔し涙で笑顔はなかった。
オリンピック日本代表の主将だった。金メダルが必然という重い責任があった。「父(とーちゃん)に
怒られる」応援してくれた皆にすまない。ごめんなさい。と泣き崩れた。 ここまで強い責任感。
すごいプレッシャーだったのだろう。多くの日本人は驚いた筈だ。
銀メダルでも凄い。16年間も人類は吉田を倒せなかった。霊長類最強のレスラー。
ここまで強かったのは練習してきた自信と誇りだった。負ける筈はないと思っていたのだ。
そこまでの自信を得られる練習量とはいかほどのものか。
世界一の練習をしてきた自信もあったのだろう。いつかは負けることがある。
いつかは記録は途切れる。そのことは生が有れば死もあること。努力で延ばせる限界。
才能で伸びる記録。誰でも知っている。あなた以上に負けることに慣れている日本人は
誰も責めることはないのだ。吉田沙保里ありがとう。金メダル以上の感動を日本にもたらしてくれました。