本庶佑京大客員教授の研究成果を使って小野薬品工業が開発したがん治療薬『オプジーボ』は従来の抗がん剤とは作用が根本的に異なる画期的な新薬だった。治療効果が高いことでノーベル生理学。医学賞の対象となった。「当初は特殊な皮膚がんの治療薬として国が承認し、以降肺がん、腎細胞がんの治療にも承認されてきた経緯がある。オプジーボは当初対象となっていたメラノーマの患者は500人くらいしか見込めなかったそうです。開発費用がいくらかかったかという数字を基に、開発費を回収できるような薬価を国と製薬会社で相談し、決めている。ただ日本が最初だったお蔭で他国の薬価を参考にできなかった。日本が世界で初めて承認した新薬だった。現在オプジーボの薬価は100ミリグラムで約73万円。成人男性の患者が1年間使うとなんと「約3500万円」かかるそうです。日本は約73万でも米国は約30万。英国は約14万である。何故安い薬を輸入できないのか?そこは説明がありませんでした。現役世代の医療保険は3割負担。それでも1000万かかる。所得に応じて自己負担を一定額に抑える「高額療養費制度」のお蔭で、患者負担は抑えられてきた。この制度を使うと、実際に患者が負担する金額は65万円となる。なるほど。これなら利用できる。日本の医療保険制度のお蔭で日本は製薬会社も生き残れている。そうゆうことらしい。米国、英国は薬価を抑える「ジェネリック」が基本。日本は保険医療制度の恩恵で「高額薬価」のを自己負担を抑える仕組み。そうゆうことかも。国の政策・制度で「助かる命が異なること」よく分ります。日本人の平均寿命のトップレベルはこの「保険医療制度」だから。日本のこの制度に「ノーベル賞」を!。人から組織、制度に対象を広げて考えてみたい。人類への貢献を!