久しぶりに電車に乗ってきま
した。行き先は南海電車・上
古沢駅(高野線)駅から20分
ほどの所、深い谷に架かるト
レッスル橋・中古沢橋梁が目
的地。トレッスル橋と言えば、
余部鉄橋(山陰本線)が有名
ですが、今は保存のため一部
を残すだけ。規模は違います
が、中古沢も余部も構造は同
じ鉄橋、、、
中古沢橋梁への中継点・上古
沢駅(木造の無人駅)
標高230㍍の駅から下り、こ
の「高野山森林鉄道跡」(ト
ロッコ道)を進みます
高野山森林鉄道とは、、、明治
の後半から木材搬出のため、
日本の国有林初の森林鉄道が
作られました。九度山貯木場
(現在の道の駅柿の郷)~高
野山約28㌔の間(最終的には
本線・支線合計で約45㌔に)
最初は人や牛の力で運んでい
ましたが、昭和3年に内燃機関
車が導入されました
木材搬送中の機関車
昭和29年から始まった高野山
有料道路の建設工事が、昭
和34年一部線完成。と同時
に森林鉄道は廃止され、トラ
ック輸送の時代に入りました。
軌道跡は現在では生活道、
ハイキングコースなどに形を
変え、使われています
森林鉄道橋脚跡。他にもトン
ネル跡などが残っています。
ここでトロッコ道とは別れ、
お目当ての橋梁へ、、、
こんな注意書きが、目に飛び
込んできました。イノシシと鉢
合わせしませんように、、、
すぐに橋梁到着。思っていた
よりデッカイ。見上げると迫力
すごいな!
昭和3年に開通。高さ33・4
㍍、全長は67・6㍍。トレッス
ル橋を採用した理由は「深く
て複雑な地形に合った構造」
だから
通常、橋脚と橋桁は別形式で
作られるのですが、この橋梁
は鉄骨を組み上げた、一体構
造の大変珍しい形式
建設工事には、先ほど歩いて
きた軌道跡を走っていた、森
林鉄道も協力。切り出した材
木を運び下ろした後、帰りに
工事用の資材を運び上げまし
た。おかげで工事がはかどっ
たそうです
橋を通過中の電車。音は聞こ
えますが、下からでは姿は見
えにくい
前も後ろもトンネル。しかも
50パーミルの急勾配の難所
に、橋は架かっています
現役のトレッスル橋は、全国
でもこの中古沢を含めても、
10カ所を切りました。ますま
す貴重な存在になってきた
中古沢橋梁、いつまでも現
役で頑張ってや!
ご協力頂きました皆様、あり
がとうございました