友ヶ島砲台跡とは、、、
明治時代、外国艦隊の大阪湾侵
入を阻止する狙いで、淡路島の
由良、和歌山県の加太、友ヶ島
などに設けられた
由良要塞群の一つ。
当時のレンガ造りの弾薬庫など
が、廃墟のように残っていて、
「インスタ映えする」と今、注目
を集めている、要塞の島です。
要塞に取り付けられたのは、
この28㌢榴弾砲。
日露戦争で活躍した海岸砲。
(他に27㌢カノン砲なども)
曲射弾道で、艦船の甲板に着弾
させ、艦を破壊します。
第3砲台跡。
水溜りになっている場所が
砲座跡です。
砲台は2門ごとに仕切られ、
各砲台とはトンネルの通路
で、つながっています。
右側のトンネルの中に入って
みました。
トンネルの中は、足元も見えな
い、真っ暗闇。
トンネル内の弾薬庫跡などを
見学しょうと思えば、懐中電灯
は必需品です。
(スマホの灯りを利用している人
もいました)
後ろを振り返って見ると、、、
地下にはこのような所が多数
設けられていて、すべて通路
でつながっていました。
弾薬庫跡。
戦時中、友ヶ島は要塞の秘密を
守るため、地図からも消され、
一般人が島に渡るのも禁止
だったそうです。
トンネルを抜けた、隣の砲座跡。
大砲群は昭和20年の終戦時ま
で、紀淡海峡防備の任につい
ていましたが、一度も使用されな
かったそうです。
第2砲台跡。
この砲台は、終戦時に爆破され
たそうで、第1、2砲座は完全に
破壊。第3、4砲座は半壊状態
で残っています。
この砲台跡は立ち入り禁止です。
完全破壊の第1、2砲座付近。
半壊状態の第3、4砲座跡。
正面の海は、紀淡海峡。
友ヶ島灯台
明治5年に出来た、洋風建築
の灯台。現在もお仕事続行中
船の安全を守っています。
灯台の近くを日本標準時
子午線が通っています。
第1砲台跡
この砲台跡も、立ち入りは禁止
されています。
見晴らしの良い高台に設けら
れた観測所跡。
着弾点の観測などをする所だ
ったそうですが、今は樹木が
生い茂り、、、
観察窓からは、紀淡海峡は見
えませんでした。
しかし、こういったものがほぼ
完全な姿で残っているのは、
日本では珍しいそうです。
旧海軍聴音所跡。
建物内はこんな状態でした。
炊事場跡らしきものも、、、
第3砲台跡。
島内に6カ所ある砲台跡の中で
最大の規模を誇ります。
半壊状態の建物もあり、要注意。
これは将校宿舎跡。
中はボロボロでした。
砲座跡は草に覆われていました。
弾薬支庫
帰り道、加太の深山砲台跡に
も、寄ってきました。
構造的には友ケ島と同じ様式。
砲座跡もありました。
私は、思い出せないほど昔、
一度訪れたことがあるのですが
その時は確か入れた場所が、
今回は立ち入り禁止に…。
長年、風雨にさらされ、傷みが激
く、危険になってきたのでしょうね。
いつかは、どれもが立ち入り禁止
に、、、なる日がくるのかな?
友ヶ島とは地ノ島、沖ノ島、神島、
虎島などの島群の総称です。
砲台跡がある沖ノ島へは、
加太港から友ヶ島汽船で
20分ぐらい。
料金は往復2000円です。