フクジュソウを撮りに、藤原岳に登ってきました。
藤原岳は鈴鹿山脈の北端、三重県と滋賀県の県境に位置し、
標高1128㍍の「花の百名山」です。中でも「フクジュソウ」は、
藤原岳のシンボル的な存在。
ところがここ2~3日の「寒の戻り」で、藤原岳は雪化粧。
福寿草は雪に埋もれてしまい、群生写真はダメでしたが、
思わぬ「雪山登山」気分を楽しんできました。

表登山道入口に鎮座する「神武 神社」に、
登山の無事をお願いし、スタート。

六合目を過ぎた辺りから、薄っすらと雪化粧…。


よたよたと登っているのが(後ろ)私です。

七合目を過ぎたあたりから、雪が舞い始めました。


しばらくすると晴れ間が覗き、天気回復、、、と思いきや、
この日は晴れ・雪・曇り・強風と分刻みに変わる不安定日。

八合目に到着。雪が深くなり一部凍っているため、アイゼン装着。
冬山登山コースはすでに閉鎖されており、夏山用コースへ…。

九合目付近の福寿草の群生地に着きました。カルスト地形の中に福寿草の群落があり、
一面黄色く染まっているはずでしたが、雪に埋もれていて、
思い描いていたようにはいきませんでした。



日当たりのいい場所は雪が融け、何株かは開花していました。




雪が舞い散った、先ほどまでの天候が嘘のような好天に。

休憩所兼避難小屋「藤原山荘」。ここで昼食タイム。

石灰岩がゴロゴロ。藤原岳は石灰岩質で、福寿草の成育には適した山。
石灰岩が雨などで浸食され、ドリーネやカレンフェルトなど、
他の山では見ることが出来ない、自然の造形美も楽しめます。


昼食後は目の前の藤原岳展望丘へ。

この急坂を上り切ると展望丘。

真っ白い雪に枝の影。目で見た時は何とも言えない美しさで思わずパチリ。
しかし写真にしてみるともう一つで…。

晴れから一転、黒い雲に。この日は、
この繰り返しでした。

展望丘は強風で、立っているのがやっと。
全員、私のお仲間さんです。


天気が良ければ360度パノラマ。

チョッピリ樹氷も…。

展望丘方面から見た「避難小屋」

体力と時間に余裕があれば、展望丘より45㍍高い天狗岩へ…。
ラッキーな方は、伊勢湾や琵琶湖が見られるそうですよ。
私たちは天狗岩には登らず、下山しましたが、雪のおかげで、
藤原岳名物「ドロンコ」道の洗礼もあまり受けず、無事下山。

藤原岳では石灰石の採掘が行われていて、毎年少しずつ山姿が変わってきている
と言われています。(2015・3・24撮影)
(2015・3・25)