金剛山四季の花

金剛山(1125㍍)で撮影しました、四季折々の山野草を中心に
登山、催し、花など、宝石箱のような忍者のブログです。

迷子のまいごのウサギさん?

2019年09月26日 18時15分12秒 | 金剛山ぶら~り花散歩!


 登山道を登っていると、排水用の
 土管の中で、何か動くものが。
 猫、テン?カメラを望遠にし、覗
 いて見ると、どうもウサギみたい。

 出てくるのを待つこと20分。なか
 なか出てきてくれません。あと5
 分ほど待って、ダメなら諦めよ、、、

 


 私のつぶやきが聞こえたのか、
 年寄りをあまり待たすのは気の
 毒、と思ってくれたのか、やっと
 姿を見せてくれました。
 やはり、ウサギさんでした!




 でも、金剛山でたまに見掛ける野
 ウサギとは、だいぶ姿形が違う。
 おっとりとし、野生味が感じられ
 ません。
 


 この子は、時々見かける金剛山の
 野生のウサギ。
 精かんさが、感じられますよね。



 弱々しい感じで、野生ではなさそ
 う。どうも飼われていたのが、逃げ
 出してきたみたい。
 でも、こんな標高の高い、山の上
 になぜ?



 通りがかった、登山者の方が
 「1カ月ほど前から姿を見ますよ。
 飼い主と一緒に登って来て、は
 ぐれたのでは」とのこと、、、
 
 (色んなペットと一緒に、登山を楽
 しむ人の姿も見かけます。以前、
 ウサギをだっこした方と、出会っ
 たのを思い出しました)

 飼い主さんと、早く再会出来ると
 いいのですが、、、
 



 ヤマホトトギス(ユリ科)





 セトウチホトトギス(ユリ科)
 花被片が水平に開き、ヤマジノホ
 トトギスに似ていますが、セトウ
 チは全体に毛深く、花柱の基部が
 黄色いのが、特徴です。





 アキチョウジ(シソ科)



 ジャコウソウ(シソ科)





 トリカブト(カワチブシ)
     (キンポウゲ科)



 オタカラコウ(シソ科)



 ツルニンジン(キキョウ科)
 今年はツルニンジンの当たり年
 なのかな。あちらこちらにぶら下
 がっているのを、目にします。




 ヤブミョウガに巻き付いた、
 ツルニンジン。



 ハギの花(マメ科)



 ムラサキシキブ果実(シソ科)



 イヌショウマ(キンポウゲ科)



 アオスジアゲハ(アゲハチョウ科)
 花の周りを、早いスピードで飛び
 回っていました。
 すばしっこく、撮影しにくいです。

 南方系の蝶なので、東北以北の
 寒さのきつい所以外では、都会
 でも見られます。



 タニジャコウソウ(シソ科)
 (この花は、大和葛城山で撮影)



 Happy Halloween!



 (河内長野市キックスで撮影)


ツリフネソウと、マルハナバチの関係

2019年09月19日 00時19分21秒 | 金剛山ぶら~り花散歩!

 果実が熟すと裂ける(5片)よう
 に弾け、種を放り出すツリフネ
 ソウ(ツリフネソウ科)。
 
 このツリフネソウを撮影した時
 には、まだ弾けるまでには至って
 いませんでしたが、毎年ファイン
 ダーを覗きながら、わざと完熟果
 に触れ、皮がクルクルと巻き、種
 がパチパチと飛び出す感触を、楽
 しんでいる私です、、、



 大きく口を開けた前面。中は袋状
 になっており、、、




 奥の方は細くなり、先っぽはクル
 クルと、渦を巻いたような状態に。
 この一番奥に、甘い甘い蜜壺があ
 り、昆虫を誘いこみます。
 しかし、花口から蜜までは結構な
 長さ。細長い吸い口を持った昆虫
 だけが、ツリフネソウの蜜を吸う
 ことが、出来るのです。



 選ばれたのが、マルハナバチ。
 吸い口の長さ、体の大きさなど
  はピッタリ。
 背中には、花粉がいっぱいつくよう
 に、たくさん毛を生やしています。



 蜜を吸うため、花の中にもぐりこ
 む、マルハナバチ。
 マルハナバチが蜜を吸う位置に、
 雄しべ、雌しべがあるそうです。

 ちょうど今、マルハナバチの新し
 い女王蜂、雄蜂を育てる時季と
 重なり、蜜が大量に必要。

 一方、ツリフネソウは1年草。確実
 に子孫を残すため、たくさんの花
 を咲かせ、マルハナバチを引き寄
 せ、種をまき散らします。
 まさに持ちつ、持たれつの関係。



 花袋に入り込んだ、マルハナ
 バチ。
 こんな光景、見られたことあり
 ませんか?



 開花寸前の状態です



 ツリフネソウの仲間に、キツリフ
 ネがありますが、葉がツリフネソ
 ウより少し細く、葉の縁のギザギ
 ザがあらいと言った違いはあり
 ますが、大きな違いはシッポが渦
 状にはならず、垂れ下がってい
 ることです。



 カラスノゴマ(アオイ科)



 オオバクサフジ(マメ科)



 フサウツギ(フジウツギ科)



 アケボノシュスラン(ラン科)





 ジャコウソウ(シソ科)



 アケボノソウ(リンドウ科)





 スズメウリ果実(ウリ科)



 ヒヨドリジョウゴ(ナス科)



 ヒヨドリジョウゴの果実。もうし
 ばらくしますと、赤く熟します。




 アキギリ(シソ科)



 前回、ツユクサの双子ちゃんを
 紹介しましたが、白色の双子ち
 ゃんも、見つけてしまいましたョ。






 アレチヌスビトハギ(マメ科)



 ヒキオコシ(シソ科)



 イヌコウジュ(シソ科)

 ヤブラン(キジカクシ科)



 トキリマメ(マメ科)
 赤く色づいてきました。間もなく、
 炸裂!です。



 シラネセンキュウ(セリ科)



 フユイチゴ(バラ科)



 


ツユクサの双子ちゃん

2019年09月11日 23時21分09秒 | 金剛山ぶら~り花散歩!


 ツユクサ(ツユクサ科)の、双子花
 を撮りに行って来ました。
 ツユクサは、梅雨の頃から9月末頃
 まで咲く、1年草。

 一日1花咲きが原則ですが、苞葉
 内には翌日に咲く花の用意が出
 来ており、日当たりなど開花環境
 が整うと、このように翌日分まで、
 開花してしまうことがあります。



 双子花は、数は多くありませんが、
 場所によると、まとまって見られ
 ることもあります。



 通常はこのように、一花咲きです。
 開花が始まるのは、早朝4時過ぎ。
 お昼ごろまでの、半日花です。
 花びらは他の花のように、散った
 り、落下させたりではなく、溶ける
 ように、消滅してしまいます。




 花びらは、ブルーの2枚のみに見え
  ますが、下の方にもう一枚、透明状
 の花びらが付いています。

 雄しべは6本(短3、中1、長2本)
 あり、花粉を出すのは長い2本の
 み。黄色の雄しべは、昆虫を引き
 付ける役目を担っているそうです。



 蜜を出さないツユクサには、なか
 なか、昆虫が集まってくれません。
 そこで、花が終わる間際、雌しべ
 と長い2本の雄しべの先が絡み
 合い、それを中ぐらいの一本が
 押さえ込み、自家受粉します。
 何とも絶妙なメカニックには、た
 だただ驚くばかり。
 



 苞葉から覗く、翌日開花予定花(蕾)



 側面から見てみると、こんな状態。



 撮影中、翌日開花予定用の蕾が、
 飛び出てきました。




 蕾が膨らみ始め、間もなく
 双子ちゃんの誕生です。




 昔から布を染めるのに、ツユクサ
 の搾り汁が用いられてきましたが、
 水に溶けやすく、色があせてしま
 うため、あまりいい染料とは言え
 なかったようです。

 その後、水に濡らすと消えてしま
 う性質を利用し、友禅染や紋染な
 どの下絵用に使われるようにな
 りました。
 現在では、ツユクサを品質改良し
 た、オオボウシバナと言う花の搾
 り汁が、使われています。




 ツルニンジン(キキョウ科)



 ツルニンジン果実
 花も少し変わった形ですが、
 果実もちょっとユニーク。




 ツルリンドウ(リンドウ科)





 マルバルコウ(ヒルガオ科)



 アキノノゲシ(キク科)



 ヤマホトトギス(ユリ科)



 ヤマジノホトトギス(ユリ科)



 ツルアリドオシ果実



 ウド(ウコギ科)



 コメナモミ(キク科)



 ヤブマメ(マメ科)



 ノササゲ(マメ科)



 ガンクビソウ(キク科)



 ハダカホオズキ花と果実幼果



 ミゾソバ(タデ科)



 ヤブミョウガ(ツユクサ科)



 ミズヒキ(タデ科)

 ヤマノイモ(ヤマノイモ科)



 タニソバ(タデ科)



 弾けそうなクリ!
 金剛山に向かって、バイクで走
 っていると、こぼれ落ちそうなク
 リが目に入り、バイクを停め一枚。
 クリご飯が、いいかなァ、、、
          (千早赤阪村で)


 

 

 

 


変わった花姿、ナンバンハコベ!

2019年09月05日 22時32分29秒 | 金剛山ぶら~り花散歩!

 見るほどに変わった花姿の、ナン
 バンハコベ(ナデシコ科)
 この外見が日本風ではなく、異国
 の花みたいや!と言うことで、こ
 の名が付けられたようです。
 外来種ではなく、純粋の国産植物
 ですよ。




 ひょろひょろと茎を伸ばし、他の
 草木に寄りかかるように分枝、
 横に広がっていきます。
 花には、先が二つに切れ込んだ、
 細長い花弁が五つあり、途中で外
 側に急角度で、反り返っています。

 この曲がっているのは、なんでな
 んやろか? 
 何か理由があるはずやな、、、





 細い糸状の物は雄しべ(10本)
 花柱3本。
 真ん中に見える果実は、今は
 まだ緑色ですが、熟してくると
 黒くなります。

  オオヒキヨモギ(ハマウツボ科)
 1年草の半寄生植物。
 
 半寄生とは、葉緑体を持ち、自らも
 光合成を行うが、自身の根を他の
 植物の根に食い込ませ、養分を分
 けてもらうと言う、形態のこと。



 金剛山では、姿を見かける機会が
 少なくなった貴重種。



 ツリフネソウ(ツリフネソウ科)



 ミヤマウズラ(ラン科)





 ツリガネニンジン(キキョウ科)
 金剛山に咲くこの花、
 ツリガネニンジンではなく、
 「サイヨウシャジン」だと言う
 ことで最近、名前の表記が
 一部、変わってきたみたい。
 が、私はとりあえず馴染みの、
 昔の名前のままで、、、



 トキリマメ(マメ科)



 クズ(マメ科)



 9月に入り、草木の果実類が目
 につくようになってきました。
 まだ色づくには早いものもあり
 ますが、少し集めてみました。

 ウスノキ果実(ツツジ科)



 サルトリイバラ果実
    (サルトリイバラ科)



 チゴユリ果実(イヌサフラン科)



 ヨウシュヤマゴボウ果実
        (ヤマゴボウ科)



 ヤマガシュウ果実(ユリ科)



 ヤマガシュウの果実を探して、ごそ
 ごそしていたら、果実ではなく、蜂
 の巣がぶら下がっていました。
 おっと、危ないとこやった、、、



 カラフルなノブドウ果実(ブドウ科)
 美味しそうな、お菓子のような
 果実ですが、これはノブドウ
 タマバエなどが寄生してい
 る「寄生果」(虫こぶ、虫えい)
  実の中で、昆虫の幼虫が生活
  しています。



 正常な果実は、このように白っぽ
 いですが、全体の数は非常に少な
 く、ほとんどが寄生果のようです。



 アオツヅラフジ(ツヅラフジ科)



 アケビ(アケビ科)



 下山の途中で、赤紫色のキノコ
 を、撮影中の方に出会った。
 名前はベニイグチと言うそうだ。
 金剛山ではあまりお目にかかれ
 ないキノコだと聞き、私も一枚撮
 ってきました。