金剛山四季の花

金剛山(1125㍍)で撮影しました、四季折々の山野草を中心に
登山、催し、花など、宝石箱のような忍者のブログです。

ナンバンギセル(南蛮煙管)

2014年08月29日 14時27分56秒 | 金剛山の山野草

ナンバンギセルが咲きましたよ、、、と連絡を頂き、見に行ってきました。

ナンバンギセルは葉がない植物。愛らしい花姿からは想像できませんが、

ススキなどイネ科の植物の根元に寄生し、ススキの養分をかすめ取って生きています。

8月中旬~9月中頃にかけてススキの根元で花を咲かせます。

先日、このブログでも紹介しましたオオナンバンギセルよりは小型。花の形が

南蛮渡来の「パイプ」に似ているところから「南蛮煙管」の名がつけられました。 

ススキの根元で下を向いて、もの思いにふけっているような姿から、

万葉時代には「思草」(おもいぐさ)と言う、ロマンチックな呼び名で詠まれていました。

 

これが先日、大和葛城山で撮影しました「オオナンバンギセル」です。

普通のナンバンギセルと見比べて下さい。

ナンバンギセルはハマウツボ科 ナンバンギセル属。

一年草で、葉緑素を持たない植物です。金剛山でも見られるのですが、

今年は芽を出す前に、ススキが刈りとられ、開花を見ることはできないと思われます。

                                   (2014・8・29)

 

 

 

 

 

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金剛山は秋花に衣替え!

2014年08月26日 14時00分31秒 | 金剛山の山野草

全国的な異常気象で、様々な被害が報じられておりますが、

金剛山も全日晴れるという日が少なく、グズグズの天候が続いています。

隙間を縫って登ってきました。  

気象の変化にも関わらず、金剛山の山野草は季節を忘れず、夏⇒秋の花に衣替え中です。

                                     

 

ツリフネソウ(ツリフネソウ科)の開花がはじまりました。 

  

 妙見谷でハグロソウ(キツネノマゴ科)が、ポツリポツリと咲いています。 

長谷林道の「ウド」(ウコギ科)

 

キンミズヒキ(バラ科)も、各登山道で見られます。

チチブフジウツギ(フジウツギ科)

埼玉県の秩父で、自生状態で見つかったため「チチブフジウツギ」の名がついています。

中国原産で明治の中頃、ヨーロッパ経由で入ってきたという、二通りの説があり、

日本固有のものなのか、渡来した植物なのか、果たしてどちらなのですかね?

オオバクサフジ(マメ科)

こちらは捕食中のシオヤアブ君 

葉の先っぽが紅葉し始め?

 

山に登っていると、季節の節目がよくわかります。

この間まで春の花を追っかけていたのに、もう秋…。季節の移ろいの早いこと。

私のように歳を重ねてくると、よけいに早く感じます。

(2014・8・26)

 

 

 

 

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ハス(蓮)の花

2014年08月24日 00時41分12秒 | 金剛山の山野草

金剛山に登る前に、近くのひょうたん池にハスの花を見に行きました。

最盛期は過ぎていましたが、ピンクの花がまだ何本か残っていました。

                    

ハスの花はきれいな水では花が小さく、大輪を咲かせるには泥水がいいそうです。

汚れていれば汚れているほど、いい花を見せてくれるそうですよ。

 

恥ずかしがらずに出ておいで! 

ハスの花托。

中に果実が入っています。種子は皮が厚く、発芽能力を長期間に渡って保持が可能。

1951年に千葉県の落合遺跡で見つかった、2000年前の「大賀ハス」が有名です。

ハチの巣のように、一つ一つ小部屋に種が収まっています。

地下茎(れんこん)はもちろん、実も茎も食用に用いられます。 

思い出せないほど昔、昔、秋田に旅した時に茎の「砂糖漬け」を食べたような記憶が?

葉に水玉が出来るのは、撥水性があるからです。

まだ蕾が何本かありましたが、

来年はズボラしないで、少し早めに足を運ぼうかな…。 

1時間ほどで切り上げ、早々に金剛山に向かいました…。

 

この日、出会った花達です!

タカサゴユリ(ユリ科)

キツネノマゴ(キツネノマゴ科) 

妙見谷でピンクのイワタバコを一株、見つけました。

昨年も咲いていましたが「ヒメ(姫)イワタバコ」

と言う、種類でしょうか?

知人は「桃花イワタバコ」と言う、園芸種と申しておりますが…?

ヒナノウスツボ(ゴマノハグサ科) 

ハダカホオズキ(ナス科) 

西の空がまっ黒に変わり、雷の大きな音が…。金剛山も霧が出始め、下界への視界はゼロ。

大雨になると大急ぎで下山しましたが、麓は猛烈な雨の真っ最中でした。

翌日聞いてみますと、お山はパラパラ程度の雨しか降らず、

いつもとは逆のケースだったようでした。

急いで下りなくてもよかったかな…。

(2014・8・23)

 

 

 


カワチブシ(トリカブト)

2014年08月20日 22時01分10秒 | 金剛山の山野草

金剛山の頂上付近に、毎年花を咲かせてくれる「カワチブシ」の大きな株が何本かあります。

今年も開花が始まり、登山者の目を楽しませてくれています。私も開花を今か今

かと待ち焦がれていた一人で、見に行ってきました。

 

一株にこんなにたくさんの花が付いていました

 

「カワチブシ」とは、あまり耳にしない呼び名ですが、猛毒で知られています

「トリカブト」の仲間です。葉は3深裂し、側裂片はさらに2深裂。葉は厚く、

縁には鋸歯があり、花柄に毛がないのが特徴。金剛山で最初に見つか

り、地名が河内だったところから、この名がつけられたようです。

 根っこだけではなく、葉にも毒を含んでいるそうなのでご注意を…。

ハチなどの昆虫たちが、盛んに蜜を吸ったり、葉を食べていますが、毒は大丈夫なのですかね?

オオキツネノカミソリ(ヒガンバナ科)

 アキギリ(シソ科)

 ボタンヅル(キンポウゲ科)

 フシグロセンノウ(ナデシコ科)

モミジガサ(キク科) 

シドケとも呼ばれ、山菜の一つ。若葉を天プラ、おひたしなどにして食べます。

特有の「香りとホロ苦さがたまらん」と、ファンは多いそうですよ。

 タカサゴユリ(ユリ科)

 今日の金剛山の上空の様子。

紅葉? 水不足? 登山道わきのモミジが色づいていました。

 

ここ2~3日、金剛山は秋の気配が色濃く漂い始めました。

秋の花達がいつ咲こうかと、うずうずしているようですよ。 

 (2014・8・21 )

 


ツルリンドウ(蔓竜胆)

2014年08月17日 21時13分09秒 | 金剛山の山野草

最近の金剛山、好天日が続かず、グズグズした日が多い。

きょうもひと雨きそうな雲行きでしたが、雨覚悟で登ってきました。

以下、カメラに収めた花々です。

                                                            

中ノ背コースで、ツルリンドウ(リンドウ科)が、可愛い花を魅せてくれました。

金剛山では「この花が大好き」と開花を待ちかねている方がたくさんおられます。

開花が始まったばかりですので、まだまだ楽しめますよ。

蕾も一杯ありました。一年振りの出会いを、心ゆくまで…。

ツルリンドウは地を這ったり、他の木に巻き付いたりして花を咲かせます。 

写真のツルリンドウは、側の木にしっかりと巻き付いていました。

予想した通り、雨が駆け足で通り抜けていきました。雨にうたれたツルリンドウ。 

ユキザサ(ユリ科)の果実も、濡れネズミに…。 

早くもカワチブシ(トリカブト・キンポウゲ科)が開花しました。 

寺谷で見つけた、ヒナノウスツボ(ゴマノハグサ科) 

タニソバ(タデ科) 

シシウド(セリ科) 

キイポカサタケ(イッポンシメジ科)

黄色いキノコ。傘の直径1~6㌢。上部の突起が特徴。食毒は不明。 

 

金剛山はもう秋の気配に入りました。初秋に咲く花達がツボミを見せ始め、スタンバイをしていました。

気のせいかな! 稜線を吹き抜ける風が、少し柔らかくなったような …。                                                      

 (2014・8・17)

                                                  

 

 

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