ナンバンギセルが咲きましたよ、、、と連絡を頂き、見に行ってきました。
ナンバンギセルは葉がない植物。愛らしい花姿からは想像できませんが、
ススキなどイネ科の植物の根元に寄生し、ススキの養分をかすめ取って生きています。
8月中旬~9月中頃にかけてススキの根元で花を咲かせます。
先日、このブログでも紹介しましたオオナンバンギセルよりは小型。花の形が
南蛮渡来の「パイプ」に似ているところから「南蛮煙管」の名がつけられました。
ススキの根元で下を向いて、もの思いにふけっているような姿から、
万葉時代には「思草」(おもいぐさ)と言う、ロマンチックな呼び名で詠まれていました。
これが先日、大和葛城山で撮影しました「オオナンバンギセル」です。
普通のナンバンギセルと見比べて下さい。
ナンバンギセルはハマウツボ科 ナンバンギセル属。
一年草で、葉緑素を持たない植物です。金剛山でも見られるのですが、
今年は芽を出す前に、ススキが刈りとられ、開花を見ることはできないと思われます。
(2014・8・29)