金剛山四季の花

金剛山(1125㍍)で撮影しました、四季折々の山野草を中心に
登山、催し、花など、宝石箱のような忍者のブログです。

巻き枯らし(山で出会った風景)

2016年06月30日 14時56分53秒 | 金剛山の山野草

                  雨・雨・雨でうんざり、体にカビが生えるのでは?
                 只今、ちはや園地のナツツバキ、クガイソウ、
                 シチダンカなどが見頃を迎えています。

     ナツツバキ(ツバキ科)
     まだ蕾がたくさん残っていましたが、朝に開き、
     夕方には散ってしまう1日花ですので、お早めに。

     お隣にはクガイソウ(ゴマノハグサ科)も。

      イガホウズキ(ナス科)
     例年姿を見せてくれるポジションに今年は姿がなく、
     知人に教えてもらった所に行って来ましたが、
     早くも果実がぶら下がっていました。

     

        ヨウシュヤマゴボウ(ヤマゴボウ科) 有毒植物です、要注意。



       オオツクバネウツギの萼



      ウリノキ(ミズキ科)



       オカトラノオ(サフラン科)



     ニワトコ果実(スイカズラ科)



         巻き枯らし
      
     こんな風景に出会いました。
        他の木の生長を妨げる木を、間伐する方法の一つ。
        不用になった木の皮を巾20~40センチほど削ぎ、
        養分の流れを断って枯らす方法です。

        枯れるまでには6カ月~1年。

        常緑樹の場合は、葉が落ちるまでに1~2年
        はかかるそうです。




     サンカクヅル(ブドウ科)
     果実はブドウに似ていて食べられますが、私は
     金剛山で熟した果実を見たことがありません。
     熟したところを是非、見たいものですが…。

     茎の中には水が蓄えられていて、修験者が茎を切り
     渇きを癒したと言われ、別名ギョウジャノミズ。



     シチダンカ(ユキノシタ科)も見頃です。



     ヤブカンゾウ(ユリ科)



                                                           (2016・6・30)











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カツラギグミ

2016年06月24日 23時40分13秒 | 金剛山の山野草

       うっとうしい日々が続いておりますが、お変わりございませんか。
     終日晴れ間が続く日は少なく、午前か午後に雨マーク。
     今日も予報通り、お昼過ぎからお山は激しい雨に見舞われ、
     大急ぎで下山しました。

     只今(PM11・40)このブログを作製中ですが、金剛山に近い
     我が家付近は、強風が吹き荒れています。
     昼間、顔を見せてくれた花達、どうしているのかな…。
     22~24日、雨の隙間を縫って撮影しましたお花さんです。

                    ハグロソウ(キツネノマゴ科)
                    日本には花びらが2枚の植物は、数種類しか
                    ないそうです。ハグロソウはその一つ。
                    身近なところでは、ツユクサもそうです。


     
           キツリフネ(ツリフネソウ科)
     各コースで開花が始まっています。





             サワダツ(ニシキギ科)
      枝が緑色をしているので、別名をアオジクマユミ。

      昔、むかし、私が金剛山の花の写真を撮り始めた頃は
      先輩方に、アオジクマユミと教えてもらいました。
      それがいつの頃からか、サワダツに変わりました。
      
      でも私は、今でもアオジクマユミと呼んでいます。
      この方が、ピッタリの名前だと思うのですが…。


    
        カツラギグミ(グミ科)
        1927年に大和葛城山で初めて見つかり、この名がつけられました。
        果実は6月中旬から赤く熟し、渋みはなく甘いそうです。

        金剛山でも見られます。数が少なく大変貴重種で、つい2~3年
       前まではカツラギグミを見つけると、
大喜びしていました。
       が、最近ではかなりの本数があることが分かり、
       私自身も、最初の頃の感激感は薄れてしまいました。

       とはいえ金剛山、葛城山を中心とした地域の固有種。
       貴重な植物です。


    
       ヤマアジサイ(アジサイ科)
 

     
     ミヤマウコギ(ウコギ科)




     ヘビイチゴ(バラ科)
 

     ニガイチゴ(バラ科)


     
           ツチアケビ(ラン科)
     先日アップしました蕾のツチアケビ、
     一輪開花しました。



     
     コクラン(ラン科)
     コクランの様子を見に行ってきましたが、
     現在、このような状態でした。
     開花は4~5日後かな?

     マツブサ(マツブサ科) 日本特産種。



     ミズタビラコ(ムラサキ科)
     ぼつぼつ種が出来る頃ではと思い、種の撮影に
     立ち寄ってみましたが、まだ花を咲かせていました。




      コナスビ(サクラソウ科)



     ミヤマホウソ(アワブキ科)



     モミジカラスウリ(ウリ科)



      ノギラン(ラン科)
    蕾がだいぶ膨らんできていました。



                          
                                                              (2016・6・24)

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ジガバチソウ&ツルアリドウシ

2016年06月20日 22時04分36秒 | 金剛山の山野草

           梅雨の真っただ中。天気と相談しながらの山行。 
          天候が悪ければ休足日にすればいいのだが、
          雨に打たれ、花が傷む前に撮っとかな、、、
          あの花がそろそろ開花するのでは、、、。

          色々と考えると落ち着かず、雨の合間を縫ってつい、
          金剛山に向かってしまう日々が続いています。
          本日も金剛山に向かってしまい、咲きたてホヤホヤ、
          新鮮なイチヤクソウ、ツルアリドオシ、
          ヤブムラサキなどを見てきました。

           
                           ジガバチソウ(似蛾蜂草 ラン科)
          ジガバチソウは個体差が多いそうで、色合いも
            様々。私は金剛山では掲載写真のような黒褐色の
          クロジガバチソウしか見たことはありません。

 

 

           全開! 
            この姿が昆虫のジガバチに似ているところから
            ジガバチソウの名がついたそうです。

 

    昨年見つけたジガバチソウ。株は小さいですが、
    バッチリ、花を咲かせてくれました。

 

 
     ツルアリドオシ(蔓蟻通し・アカネ科)

     花冠は普通白色ですが、たまに薄いピンク色の
     ツルアリドオシを見ることがあります。

     茎は地を這い、節々から根を出し、
     勢力を伸ばしていきます。

 

 

      私が写真を撮りに来るのを、どうして知ったのか?
      ちょっとおしゃれをしたツルアリドオシちゃん。
      数は少ないですが、運が良ければ出会えますよ。




    イチヤクソウ(イチヤクソウ科)




    
     クモキリソウ(ラン科)




     黄色く見える玉状のものが、花粉塊。



      ヤブムラサキ(クマツヅラ科)



    
     ハナビラダケ(ハナビラダケ科)

     針葉樹などの根元、切り株につきます。
     標高1000メートル以上の山地に生え、
     一般的には目にしにくいため、幻のキノコ
     とも言われています。
     そういえば、このハナビラダケ、
     1000㍍付近で見掛けました。食用可。

     抗がん作用があることから、近年は
     人工栽培もされているそうです。




     マツオウジ(ヒラタケ科)



     
     ツチアケビ(ラン科)
     しばらく見に行かなかったら、アララ
     こんなに背を伸ばしていました。
     開花が楽しみ!




     キヨスミウツボ(ハマウツボ科)

                                                      (2016・6・20)

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ヤマドリ&アカゲラ+ウメガサソウ

2016年06月17日 01時24分49秒 | 金剛山の野鳥

        アカゲラの子育てに出会いました。
      この写真を鳥に詳しい方に見せたところ、オオアカゲラは
      金剛山でも見られるが、アカゲラは大変、珍しいとのお話。
      まして金剛山でのアカゲラの子育て中の写真、見たことあ
      るかなァ、、、とのことでした。

      見たことあるかなァ、はともかくとして、少しは
      珍しいらしいので、ご覧下さい。






     実はこの巣営、鳥の言葉が分かるのではないか?
     と思えるほど、野鳥の姿を見つけるのがお上手な
     Tさんご夫妻に教えてもらいました。

     撮影中も「帰ってきたきた。右の枝に止まってるよ!」
     と、奥さんのアドバイスのおかげで、撮ることが出来ました。







     ヤマドリ(山鳥 キジ科)日本だけに生息する固有種。

     繁殖期に入ると♂は、写真のように翼を激しく
     羽ばたいて(ほろ打ち)縄張りを主張、
     と同時に♀にアピールします。

     このヤマドリは知人が撮影されたものですが、
     あまりの迫力に圧倒され、是非私のブログ
     でアップさせて欲しいと、お願いしました。






     大きさは♂が125センチ、♀は55センチぐらい。
     金剛山でも1年中見られますが、
     最近は数が少なくなったように思います。

     しかし、何度見ても迫力満点。凄い写真ですね。



     
     オカトラノオ(サクラソウ科)




     ナワシロイチゴ(バラ科)



     オオカワヂシャ(ゴマノハグサ科)




     ウメガサソウ(梅笠草 
イチヤクソウ科)

     高さ5~15cm。常緑の小低木。
     名の由来は、梅の花に似ていて、笠のように
     下向きに咲くことから。






     花のいい状態の時になかなか出会えませんでしたが、
     今年はフレッシュな時に見ることが出来ました。



     ヒヨクソウ(ゴマノハグサ科)



     ゲンノショウコ(フウロソウ科)



     コアジサイ(アジサイ科)





     花が鈴なりのエゴノキ(エゴノキ科)



     ナガバノモミジイチゴ(バラ科)



     イヌガラシ(アブラナ科)



     ヤマゴボウ(ヤマゴボウ科)



     ミゾホオズキ(ゴマノハグサ科)



                                                          
                                                                 (2016・6・17)

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ササユリ開花!

2016年06月13日 23時47分57秒 | 金剛山の山野草

                ササユリの開花が始まりました。
      ササユリの種子は、10月頃から風に乗って散って行きますが
      野生の場合、種子から初花が咲くまでには、約7年ぐらいの
      歳月がかかるそうです。

      発芽しても根付いた場所が、7年近くも同じ成育条件に保た
      れるのは大変難しく、金剛山でも年々数を減らしてきています。


      ササユリ(笹百合 ユリ科)
      日本特産種。
          
      葉が笹の葉に似ているのが、名の由来だそうです。

 









     ヒメコウゾ(クワ科)




     ヒトツボクロ(ラン科)
     野生ラン。5~6月にひょろひょろとした細い
     花茎に、8~10個ほど花を咲かせます。

     小さくて、なかなか上手く撮れずピンボケばかり。
     投稿を諦めたのですが、
     こんな花と、少しでも分かれば、、、と思い、アップ。

     来年はもう少しましに撮ってあげたいと思います。




     スイカズラ(スイカズラ科)



     大家族のナルコユリ軍団(ユリ科)



     ウツボグサ(シソ科)



       コモチマンネングサ(ベンケイソウ科)



      キツリフネ(ツリフネソウ科)



     ナツノハナワラビ(ハナヤスリ科)



     
          ヤマグワ(クワ科)

     昔は葉を養蚕に使われていましたが、現在
     は葉の大きな、中国原産のクワを品種改良

     したものが使われているそうです。



                                                            (2016・6・13)

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