金剛山四季の花

金剛山(1125㍍)で撮影しました、四季折々の山野草を中心に
登山、催し、花など、宝石箱のような忍者のブログです。

ウミウのヒナ誕生!

2014年08月16日 00時57分14秒 | 金剛山の山野草

宇治川(京都府宇治市)の鵜飼で活躍中のウミウに6月29日、一羽のヒナが誕生しました。

ウミウは大変神経質で、飼育されているウミウは産卵はしないと思われていましたが、

5個の卵を産み、3つをふ卵器で(2つは割れる)人工ふ化、6月29日に、めでたヒナが誕生しました。

人工ふ化で生まれたウミウは、日本では初めてだそうで、関係者の皆さんは驚きと同時に、ヒナの誕生に大喜びでした。

男の子・女の子?? 実は分かりません。ウミウは大人になっても性別は不明。

今回も卵を産みつけたことで、嬢様と判明したそうです。

宇治川の鵜飼は、平安時代にはすでに行われていたそうで、 

この子も来年の夏には「鵜飼デビュー」を…の願いを込め、大切に育てられています。

人に慣れているため、現在は日本では行われておらず、

廃れてしまった「放ち鵜飼」の技法復活の期待もになっています。

(放ち鵜飼は綱でつながず、泳がせて魚を捕らせる方法)

鵜飼の鵜は渡り鳥で、捕獲した野生のウミウを鵜匠が、鵜飼に使えるように教えこませます。 

只今、この子の愛称を募集中です。

鵜飼が行われる宇治川、この日は前日の大雨で大増水。 

鵜飼船も大水にほんろうされ、塔の島に架かる喜撰橋も増水で通行止め。

  

 《宇治平等院》

 鳳凰堂の「阿弥陀如来坐像」。 

 

来年の今頃、川面に松明の火が赤々と映える中に、

得意顔でアユを捕らえる姿を想像すると、思わず、笑みがこぼれました。

(2014・8・14)

 

 

 

 

 

 

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オオナンバンギセル(大南蛮煙管)

2014年08月13日 21時36分59秒 | 

 

オオナンバンギセル(ハマウツボ科)を見に、大和葛城山に登ってきました。

葛城山(959.2㍍)は、私のホームグラウンド・金剛山のお隣のお山。奈良盆地~大阪まで

眺望出来、晴れた日には淡路島から四国の山並みまで見えます。春には

一目百万本と称されるツツジが、山肌を真っ赤に染め上げ、多くの登山者で賑わいます。

 

 

この日は「天狗谷」コースを登りました。幾重にも続く階段に皆、汗だくでした 

ちょっぴり、スリルが味わえる天狗谷の鎖場。

暑さに、ただ黙々と…。

 

途中、様々な花達に出会え、疲れも一時、忘れさせてくれました。 「イワタバコ」(イワタバコ科)

 

「サオトメバナ」(アカネ科) 

「ヨウシュヤマゴボウ」(ヤマゴボウ科) 

 オニユリ(ユリ科)

 

コオニユリ(ユリ科)  

ヤマユリ(ユリ科) 

ナツノタムラソウ(シソ科) 

シオデ(サルトリイバラ科) 

オミナエシ(オミナエシ科) 

ワレモコウ(バラ科) 

 

カワラナデシコ(ナデシコ科) 

 

頂上付近はほとんど樹木がなく、ススキの大草原が続き、

そのため草原性の植物が多く見られます。秋には白い穂で埋め尽くされます

葛城山頂からの金剛山(1125㍍)

オオナンバンギセルは、ススキの根元に寄生する「寄生植物」。

ススキをかき分け、根元をさぐりながら探します。  

 

見つけました! オオナンバンギセルです。 

 

オオナンバンギセルは、ナンバンギセルとは違い、標高の高い所で育ちます。

花は大型で、花冠のフチにノコギリ状のギザギザがあり、区別はつきます。

  

オオナンバンギセル、たくさん咲いていました。もっと数が少ないのかと思っていましたが、

あちらこちらで姿を見られ、私の予想を超える花数に驚きました。

残念ながら花が痛んでいるものが多く、もう少し早めの方がいいのかな。贅沢は言えませんが…。

(2014・8.13)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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早乙女花(さおとめばな)

2014年08月07日 20時52分18秒 | 金剛山の山野草

細尾谷でさおとめばな(早乙女花)を見つけました。さおとめばなはヘクソカズラ(屁糞蔓・アカネ科)の別名。

葉や幹を傷つけると悪臭を放つところから名づけられたようですが、日本在来のツル性の多年草。 

歴史は古く、万葉集にも古名の「クソカズラ」の名前で詠まれています。いつの頃から「へ」が付けられたのかは?

江戸期の「草木図説」には「ヘクソカズラ」の名で、記載されているようです。

 

ヘクソカズラとは、なんともユニークと言うか、お気の毒な名前ですが、 この匂いは

昆虫などの外敵から身を守るためではないかと思います。

金剛山では「花が可愛いので好き」と、結構人気があります。

 

 《ヤブガラシ》(ブドウ科)                            

つる性植物。繁殖力が強く、短期間で周りの樹木を覆ってしまい、

枯らしてしまうところから、この名がつけられました。

 《ヤブミョウガ》(ツユクサ科)

 《クサアジサイ》(ユキノシタ科)

 《シギンカラマツ》(キンポウゲ科)

 

 《ヤブラン》(ユリ科)

 《ヘメロカリス》(ユリ科)

 《ヤマユリ》(ユリ科)

既に花の時期が終わったはずのヤマユリが一株、ひっそりと木陰に咲いていました。 

 

台風11号の影響で、きょうの金剛山は雨が落ちそうな曇り空、降る前にと、

大急ぎの巡回になりました。あすはまた雨やな…。 

 (2014・8・8)                                                                                                            

 

 

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4日ぶりの金剛山

2014年08月06日 20時50分45秒 | 金剛山の山野草

雨でお休み状態でした「金剛山山野草巡り」、、、、、

今日は久しぶりの快晴、

お待ちかね、4日ぶりに登ってきましたよ!

 

コオニユリ(ユリ科)                        

千早城址登り口に咲いているのを見つけました。

早くもジャコウソウ(シソ科)が一輪。

アキギリ(シソ科)も開花していました。

寺谷の「イワタバコ」もボツボツ開花するのでは、、、と思いコースを寺谷へ…。

予想した通り、綺麗に咲いていました。

長い木の階段横で「ヤマジノホトトギス」(ユリ科)発見。

トチバニンジン(ウコギ科)の果実も、真っ赤に!

そばに「ゲンノショウコ」(フウロソウ科)も。

キキョウも気になり、大日岳へ足を運びました。

途中に「ウバユリ」(ユリ科)が…。

キキョウ(キキョウ科)も綺麗に咲いていました。

「ツリガネニンジン」(キキョウ科)

ミヤマナミキ(シソ科)

 

蒸し暑さに汗タラタラの巡回でしたが、雨上がりでどの花達も水気タップリ、

生き生きとした顔を、カメラに向けてくれました。

 (2014・8・6)

 

 

 

 

 

 

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クロユリが見たくて白山へ!

2014年08月02日 19時51分26秒 | 登山

クロユリが見たくて白山に登ってきました。晴れマークが一転、雨マークに、、、。

1日目は何とか持ちこたえてくれましたが、2日目は大雨。早々に下山。もう少し時間があればよかったのですが…。

それでも60種以上の草樹の花撮影が出来ました。

 石川県自然解説員研究会の酒井氏によりますと、ハクサンの冠が付く植物は20種もあり、

日本の山ではダントツだそうです。種類は250種で、まさに植物の宝庫ですね。       

AM6・00 別当出合登山口を出発

 

 

今回は砂防新道ルートを登りました。

さっそく「キヌガサソウ」のお出迎え!

キバナノコマノツメ

 

オオバミゾホオズキ 

ハクサンフウロ 

コイワカガミ

ナナカマド 

カタツムリ君、君もクロユリを見に行くのかぇ。がんばりや。

ヨツバシオガマ 

イブキトラノオ 

クルマユリ

 

 私です  見た目は元気そうですが、もう歳ですのでヨレヨレで

弥陀ヶ原の景観。

 

ここまで登ってくると雪渓が目の前に…。酒井氏のお話では、

今年は雪渓のとけ具合が遅く、花の開花も遅れ気味だそうです。

 待望のクロユリ発見!

 

ハクサンコザクラ

 

 ミヤマダイモンジソウ

 さすがクロユリの白山。

「撮って、撮って」と、クロユリお嬢様の可愛い声があちらこちらから…。

 ネバリノギラン

 カラマツソウ

 

 マイヅルソウ 

 室堂平の雪渓

 

 PM13・45 室堂小屋に到着。

 撮影しながらのため、標準登山時間をはるかにオーバーしての登頂でしたが、

クロユリをはじめ数々の花達と会話をしながらの楽しい山登りになりました。

(白山の高山植物、クロユリ中心の極々一部をアップしました)

(2014・7・23)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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