支部句会選句

2006-07-09 07:47:36 | Weblog

     

 参加者15名、おおよそ毎月この人数の句会となる。
 うち女性が6名、男性の多い句会は荒れることがない
 指導者の参加もみず、これだけ団結できるのは個々が
 精神的に大人であることは勿論、お世話役のご苦労も
 おおいにある。

選句においても他者の句への批判も少なく、善意のある
前向きな姿勢はこの座のもっとも良い所。
普通なら主宰選が結果というところ、私はこの座の互選を
大切に考えている。

先月の柴又吟行句会の主宰選の結果を見て、些か疑問が
ありメールでその旨の説明を請う。
吟行句の主宰添削選で季戻りになるのはどう解釈すれば
よいのか?また句に詠われた景色が違う点についての疑問

返信にはこうあった。「吟行句=当季吟とは指導していません
吟行で授かった句を舌頭千転して推敲するとき、その作品に
もっとも相応しい季語を斡旋することは適切な手法であって
夏に吟行しているのだから夏以外の季語を使ってはいけない
と決め付けるのは窮屈ですね。俳句は芸術なので実景、実感
をもとに生まれた句であっても推敲によって季が変わって
しまう事はよくあります。逆に実景を見ないで、空想や言葉
遊びで句をひねる事は邪道俳句と私は考えます。
この種の話は何度かしたことが有ります。
メンバーのなかにはご存知の方もおられます。」
主宰の主旨はよく理解できた。しかしその旨を会員全員に
指導できてないと迷いのまま学習していくことになる。

 昨日の句会でのころころの選句5句。

     夏袴護符に切り火の鬼子母神
     汗拭い調理道具の品定め
     客の指す鉢上ぐ腕に汗走る
     はるなちゃん朝顔市の迷子かな
     涼しげなかなの文なるたけくらべ


 

コメント (2)
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