7月14日 今夜は巴里祭

2006-07-14 06:07:00 | Weblog

         河原なでしこ(赤塚植物園)

   河原撫子僧に忘却問はるるも    伊丹さち子

 登四郎先生の句に 濡れて来し少女が匂う巴里祭
 というのがある。あくまでも私の感だがフランス映画
 「巴里祭」をご覧になってそれに触発されたものではないかと

 
私の巴里祭といえばやはり銀座デビューの中学2年に遡る
 五つ上の姉に連れられてシャンソン喫茶「銀巴里」へ行く。
 下町両国に生まれ育った私にとってはまさに外国である。
 前座が今をときめく料理研究家の平野レミ、とりは
 工藤勉、仲代圭吾、丸山明宏などそうそうたる顔ぶれ。
 100人も入れないほど小さな地下のステージ。
 シャンソニアの汗や吐息が伝わるほどその距離は近い。
 恋には晩生だった私だが同級生より少し大人になった
 錯覚すらあった。当時の銀座のシャンソンバーには
 金子ゆかり、戸川昌子等、ほかにもう一店有ったが
 なにせ中学生・・シャンソン喫茶でも大手を振っては
 入れない年齢なのだから・・・・
 「
回転木馬」「三文ピアニスト」うろ覚えだが印象的だった。
 後で知ったことだが、フランス革命記念日をめぐる恋物語
 の映画の邦題を「巴里祭」としたことがはじまりだという。

       
少し濃き鉛筆を買う巴里祭  ころころ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする