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9月20日 秋の彼岸の入り

2006-09-20 06:08:06 | Weblog


     曼珠沙華炎といふ字咲きにけり   ころころ

 いつも迷うことに彼岸秋彼岸のように一年に季節の違う
節季が二つ有る場合、どんなふうに詠み分けたらいいの
だろうと?季語集には詠み方までは書いてない。

   四ッ手網すみずみ乾く彼岸かな  吉田鴻司
   海に出づ彼岸の餅を平らげて   中 拓夫
   神楽坂上りて彼岸詣でかな     島村茂雄
   彼岸会やふるさと人も背広着て  草村素子
   月山の山ひだ深き春彼岸      有馬朗人

   山寺に降りこめられて秋彼岸    大橋櫻坡子
   ひとごゑのさざなみめける秋彼岸 森澄雄
   濡れつづく母の爪皮秋彼岸     中村明子
   狂女のも正座の礼や秋彼岸     小野冬芽
   かみそりのひやりと置かる秋彼岸  小松栄子

 私にも少し分かることは春はいささか明るさがあるが
 御霊との距離が少し遠いかもしれない。
 秋彼岸にも明るい句は勿論あるが趣が違う。

   殺陣の稽古見てゐる秋彼岸    大島民郎
   秋彼岸詣り合はせてみな親し    深見けん二
   名水をもていれし茶に秋彼岸   村越化石  

コメント
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