7月 30日

2020-07-29 15:12:51 | Weblog
                        梅雨明・梅雨あがり・送り梅雨・出梅

         例年ならとっくに明けている梅雨です 来週には眩しい日差しが戻るでしょう
         送り梅雨とは、梅雨が明ける頃に降る大雨のこと。激しい雷雨となることが多いようです
         「早く梅雨が明けて欲しい」という願いが込められた季語
         まさに今日のことです



     梅雨明けの潟の光が街裏に            沢木欣一


     鵜の眠る闇深々と送り梅雨            栗田やすし


     梅雨明けの夕日丹沢山に落つ           細見綾子


     病む妻へ玉子粥炊く梅雨の明           石原筑波


     梅雨明や義歯はめて終ふ旅仕度          丹羽康碩


     傘骨の曲りしままや梅雨の明           中斎ゆうこ


     病名のまたひとつ増え梅雨の明          丹羽一橋


     若冲の鶏の白さよ梅雨明くる           栗田せつ子


     梅雨明や差し汐川にせめぎ合ふ          武藤光晴


     尾を振つて牛売られゆく梅雨の明         山本光江


     母の髪手櫛で梳きぬ送り梅雨           村瀬さち子


     茹卵つるりと剥けて梅雨明くる          篠田法子


     
          



     ひぐらしにつづく朝禽梅雨明けむ         水原秋櫻子


     庭石に梅雨明けの雷ひゞきけり          桂 信子


     梅雨明けや胸先過ぐるものの影          吉田鴻司


     梅雨明けや森をこぼるる尾長鳥          石田波郷


     みちのくの古づけ噛んで送り梅雨         下田 稔


     鐘撞いて僧が傘さす送り梅雨           森 澄雄




          


     
コメント (2)
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