7月 21日

2020-07-20 14:04:01 | Weblog
                       土用・土用入り・土用鰻・土用波・土用干し

          この夏の土用の18日間、土用1日目を土用太郎、2日目を土用次郎
          3日目を土用三郎などと称されて俳句にも詠まれていますが、元々は
          農耕との結びつきから出た言葉のようです。
          土用の丑の日には鰻を食べて英気を養う風習がありますが、これは
          風聞によれば平賀源内が友人の魚屋のために本来鰻の旬の冬から
          魚の売れない夏に「滋養の薬」と紹介して応援したのがはじまりとか



     佐渡見えて土用波の穂波を截る          沢木欣一


     土用入りはらわた苦き小魚食ぶ          細見綾子


     土用波小さきテント村灯る            栗田やすし


     数珠で肩撫でて祈祷や土用灸           神尾朴水


     和紙の里土用次郎の太鼓打つ           松永敏枝


     馬の背に撒くや土用の浄め塩           内田陽子


     箱眼鏡土用の海の底のぞく            近藤文子


     竹林へひびく太鼓や土用灸            澤田正子


     土用波裏側見せて崩れたり            吉田明美


     帆船のゆるり向き変ふ土用凪           小田二三枝


     就活の天王山や鰻食ふ              河原地英武


     骨の音鳴らし一気に鰻割く            鈴木みすず


     鰻裂く湖風渡る外流し              野島秀子




          



     国引の注連の太さよ土用東風           吉田鴻司


     古梅酒の封印を解く土用入            石田あき子


     このあたり珊瑚艶なり土用凪           阿波野青畝


     土用太郎ぬるき湯にゐる越後出湯         杉本寛


     土用鰻うの字大きく紺暖簾            蕪木啓子


     一気に書く土用うなぎの墨太く          吉田北舟子



          
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