11月 6日

2020-11-05 13:37:10 | Weblog
                        木枯し・凩 < 季=初冬 >

          東京では4日に木枯し1号の発表がありました。3年ぶりの発表です
          東京地方の木枯らし1号の条件は、次の通りです。
          ①期間:10月半ばから11月末の間。
          ②気圧配置が西高東低の冬型となり、季節風が吹くこと。
          ③東京における風向が西北西~北である。
          ④東京における最大風速が、おおむね風力5(風速8メートル以上)。(ただし、発表は最大瞬間風速)



     海の上進む木枯見えにけり         沢木欣一


     葛飾の句座木枯しが灯を強め        細見綾子


     木枯や伝言板に髑髏の絵          河原地英武


     木枯や海に船見ぬ能登の旅         櫻井幹郎


     木枯が懐に入る日暮畑           雨池志津乃


     木枯や千切れ雲吐く駒ヶ岳         中野一灯


     木枯や寺に仁吉の旅合羽          山本悦子


     木枯や鳶吹かれ鳴く海の上         武藤光晴


     木枯しに嬌声あぐる女学生         荒深美和子


     木枯の途切るる路地やピアノ鳴る      山本法子


     書を習ふ窓を木枯叩きづめ         吉川利雄


     木枯しやビルの谷間の占ひ師        下山幸重



          

          木枯しは晩秋から初冬にかけて、木の葉を吹き散らすように吹く、
          冷たい北寄りの風のことをいうが、それによって葉を散り尽くしてしまった木は
          、幹を露にまさに擂り粉木棒のような姿を呈することになる。 ..
          . 現在、木枯しは冬の季語とされているが、古くは初秋の季語とされていたこともあった。
           ( サイトから知識をお借りしました )




     凩を連れて帰るよひとりの部屋       菖蒲あや


     朝のパン外の木枯を見つつ焼く       福田蓼汀


     木枯や子を思ふとき神だのみ        岡本 眸


     もしジャズが止めば凩ばかりの夜      寺山修司


     木枯やだらりとさがる象の鼻        飯田龍太


     三椏と知る凩の熄みし枝          福永耕二


     けふは凩のはがき一枚           種田山頭火




          
コメント
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