１２月 ７日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　雪蛍・綿虫・雪虫・雪婆・大綿


　　　　　　　　　　体調５mm前後で、全身綿で包まれたように見えるアブラムシです
　　　　　　　　　　あの白いふわふわした物体は蝋（ロウ）です、つまりアブラで
　　　　　　　　　　北海道から四国、九州では見られます、雪が降る降らないは関係ないようです


　　　　　雪蛍宝物殿を出でたれば　　　　　　　　　　細見綾子


　　　　　掌にのせて綿虫吹けば抗へり 　　　　　　　栗田やすし


　　　　　捕へんとすれば高みへ雪蛍　　　　　　　　　河原地英武


　　　　　綿虫の手より逃れて母在らず　　　　　　　　国枝隆生


　　　　　わが指へ綾子句碑より雪蛍　　　　　　　　　栗田せつ子


　　　　　雪蛍舞ひをり友の手術の日　　　　　　　　　鈴木みすず


　　　　　大綿やガス燈ともる坂の町　　　　　　　　　国枝洋子


　　　　　雪虫や目鼻潰えし道祖神　　　　　　　　　　武藤光晴


　　　　　綿虫や木曽路の暮色踏み急ぐ　　　　　　　　中野一灯


　　　　　身じろがぬ牛の鼻先雪螢　　　　　　　　　　小田二三枝


　　　　　綿虫や妻籠の宿の軒あかり　　　　　　　　　熱海より子


　　　　　綿虫の籠大仏の膝に舞ふ　　　　　　　　　　石崎宗敏



　　　　　　　　　　



　　　　　雪婆ばんばと呼ばれ漂へり　　　　　　　　　長谷川双魚


　　　　　大綿を払ひ生涯教師の手　　　　　　　　　　今瀬剛一


　　　　　停車場の大綿まへる暮情かな　　　　　　　　中村草田男


　　　　　神と遊べる雪虫のかく白し　　　　　　　　　鷹羽狩行


　　　　　身を飾る綿が重荷の雪蛍　　　　　　　　　　岩崎憲二


　　　　　捉へむとせし綿虫の芯曇る　　　　　　　　　福永耕二


　　　　　とくゆるく雪虫まひて蘇鉄寺　　　　　　　　飯田蛇笏



　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　すべての規制が緩和されつつあります、ひきつつづき油断せず手洗い、うがい、
　　　　　　　　　マスクの着用を。オミクロンという新株のウイルスを近づけないように