年惜む・冬惜む
音楽に涙湧きたり年惜む 沢木欣一
用なきに野川に来たり年惜しむ 細見綾子
年惜むジャズの流るる喫茶店 鈴木みすず
反古を焼く煙に噎せて年惜む 伊藤旅遊
子に愚痴を叱られ年を惜しみけり 上田博子
年惜む愚陀仏庵の縁に座し 足立サキ子
年惜しむ信濃土産のワイン酌み 市江律子
黒革の手帳差し替へ年惜む 梶田遊子
神棚の御札取り替へ年惜む 宮地順一
南吉の煤けしランプ年惜しむ 村田和佳美

かがなべて幾日残らぬ年惜しむ 富安風生
年惜む波止場通りに鳥の影 岡本 眸
年惜しむ瓦噛みたる鬼瓦 山田みづえ
人人に年惜めやと鼓打つ 松本たかし
胸の中まで日の射して年惜む 深見けん二
一年の吾が句の瓦礫年惜む 上野 泰
年惜しむ共に旅せし日を刻み 星野 椿

行く年・年歩む・流るる年・年逝く
那智滝のしぶきをあびし年も行く 細見綾子
行く年のらふそく灯る穴大師 日野圭子
父の杖一寸ちぢめ年送る 森 靖子
行く年のノート写経の二千編 神尾朴水
百方の焼けて年逝く小名木川 石田波郷
ゆく年を惜しむ長巻山水図 森 澄雄
ゆく年や坂一つなき中央区 鈴木真砂女
年の内端山歩きをたのしみに 飯島晴子
あかあかと火を焚き年を歩ましむ 野澤節子

☆ すべての規制が緩和されつつあります、ひきつつづき油断せず手洗い、うがい、
マスクの着用を。
音楽に涙湧きたり年惜む 沢木欣一
用なきに野川に来たり年惜しむ 細見綾子
年惜むジャズの流るる喫茶店 鈴木みすず
反古を焼く煙に噎せて年惜む 伊藤旅遊
子に愚痴を叱られ年を惜しみけり 上田博子
年惜む愚陀仏庵の縁に座し 足立サキ子
年惜しむ信濃土産のワイン酌み 市江律子
黒革の手帳差し替へ年惜む 梶田遊子
神棚の御札取り替へ年惜む 宮地順一
南吉の煤けしランプ年惜しむ 村田和佳美

かがなべて幾日残らぬ年惜しむ 富安風生
年惜む波止場通りに鳥の影 岡本 眸
年惜しむ瓦噛みたる鬼瓦 山田みづえ
人人に年惜めやと鼓打つ 松本たかし
胸の中まで日の射して年惜む 深見けん二
一年の吾が句の瓦礫年惜む 上野 泰
年惜しむ共に旅せし日を刻み 星野 椿

行く年・年歩む・流るる年・年逝く
那智滝のしぶきをあびし年も行く 細見綾子
行く年のらふそく灯る穴大師 日野圭子
父の杖一寸ちぢめ年送る 森 靖子
行く年のノート写経の二千編 神尾朴水
百方の焼けて年逝く小名木川 石田波郷
ゆく年を惜しむ長巻山水図 森 澄雄
ゆく年や坂一つなき中央区 鈴木真砂女
年の内端山歩きをたのしみに 飯島晴子
あかあかと火を焚き年を歩ましむ 野澤節子

☆ すべての規制が緩和されつつあります、ひきつつづき油断せず手洗い、うがい、
マスクの着用を。