10月9日

2006-10-09 21:49:06 | Weblog


     月島の月の出待ちのもんじゃ焼く  ころころ

 土曜日の句会を終えて連日の仕事日和?道路は空いている
 けれど、やっぱりつらいですわ・・

 俳友の言葉に「嫌いな理由は幾つも挙げられるのに、好きな
 理由はなかなか伝えにくい」なるほどそうかも知れない。
 ころの俳句感が大きく変わった一句が

    満月のどこから見ても真正面   志さんのお句

 今、思い出しても衝撃的でした。俳句の経験者は皆さん
 月を一度は詠んだことがあると思いますが、どうですか?
 人を唸らせる一句は授かりましたか?なぜ難しいのかと
 言えば、満月という季語には地域差もなく。周知であるという事と
 
先の俳人が多く詠み残されていて類想から脱却することが
 難しいからかと思われます。勿論ころころにも月の佳句が
 有りません。掲句のようなお句をつくづく詠みたいと思うこの頃
 です。

 「伝えることの難しさ」
 俳句で伝えることになれた、ころころは説明が苦手。
 説明というのは、言い方一つで威力的になってしまう。
 先生と名がつけば、受け手が一応一歩下がってくれるが
 ただただ俳歴が長いだけでは、知ったかぶりにもなる。
 寡黙がやはり平和なのかもしれない。

   

 
 

 

 

 

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10月8日

2006-10-08 06:30:36 | Weblog


   深川めし声の神輿の通りけり   大木あまり
    沙魚焼くや深川晴れて川ばかり 長谷川春草

 昨日は久しぶりの連衆との深川散歩、一昨日の風雨が嘘の
 のような秋晴れでした。
 門前仲町に集合、深川不動へ・・まさに護摩が始まるところ
 本堂には多くの檀徒が座している。若い僧が大太鼓を打ち
 その響きは寺の参道まで響く。
 連衆は参道の出店で作務衣を品定め?ひやかし?
 これも散歩の楽しみなのである。
 深川不動を出て左に5分ほど歩けば富岡八幡、ある意味
 目的の地。神殿では結婚式が行われていた。
 神前で巫女が舞っている。外には七五三の女の子と家族と。
 深川は神仏に心を委ねる人々の暮らし振りが特に凝縮され
 た町だ。
 境内の神輿倉で先のブログでも紹介した大神輿に連衆の
 驚きをみる。さる運輸会社の社長が寄贈したもので鳳凰と
 狛犬の目にダイヤモンドが輝いていて、少々引いてしまう。
 そして神輿倉の隣にある「深川宿」で深川めしをいただく。
 連衆二人は「辰巳」炊き込みと、ぶっかけの浅蜊飯。
 あとは浅蜊のぶっ掛け丼。八丁味噌風の味噌汁のぶっかけで
 味は濃い目。炊き込みより浅蜊が柔らかく風味を楽しむなら
 ぶっかけがお薦め。かなりのボリュームに連衆とも満腹!
 ぶらぶら散歩しながら約20分、深川江戸資料館へ当時の
 家屋や長屋など生活ぶりを原寸大のジオラマがある。
 その時代には勿論生存していないのに何故だか懐かしい。
 

 

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10月7日

2006-10-07 07:43:22 | Weblog

    どびろくや酔うておろしし尻からげ  阿波野青畝
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19月6日

2006-10-06 05:00:23 | Weblog


     菊時は菊を売るなり小百姓   正岡子規

    早よう咲け九日も近し宿の菊   松尾芭蕉

    村百戸菊なき門も見えぬ哉     與謝蕪村

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10月5日

2006-10-05 12:08:19 | Weblog


     霧島は霧にかくれて赤とんぼ   種田山頭火

    赤とんぼ嬰にありたけの子守唄  山田眞爽子

    人ゐても人ゐなくても赤とんぼ   深見けん二

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10月4日 古書の日

2006-10-04 19:05:36 | Weblog


    古書店に長居のひとり秋しぐれ   ころころ

 今日は古書の日、と言っても平成15年からのこと。
 前にはよく神田の古書店めぐりなどしていたけど、掘り出し物
 などはフリーマーケットのほうが有るかも知れない。
 今日の写真。何故かいつからかは全く覚えがないのですが、
 本棚の一角を占拠している。
 泉鏡花集(現代文学全集14篇、昭和3年9月1日発行)ですが
 一度も読んだことがない。外科室、枇杷傳、一之巻から誓之巻、
 ・・・中略・・・婦系図、歌行燈、などなど28編、末巻に発句があり
 きっと、それだけで買った気がする。
 
    「冬」
 湯の山の村村おなじ小菊かな
 川添の飴屋油屋時雨けり
 片時雨杉葉けかたる軒暗し
 暁や尾上を一つ行く千鳥
 路傍の石に夕日や枯すゝき
 こがらしや噴水に飛ぶ鉋屑
 鵺の額かゝる霙の峰の堂
 京に入りて市の鯨を見たりけり
 松明投げて獣老ひやる枯野かな
 猪やてんてれつくてんてれつくと
 臥猪かと驚く朴の落葉かな
 山茶花にこの熱燗の恥かしき
 凩や天狗が築く一夜塔
 ピンゾロの丁と起きたり鐘氷る
 蔵前や師走月夜の炭俵

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10月3日

2006-10-03 22:38:10 | Weblog


    密林に落日ゆがむとりかぶと    大島民郎

 今日は捻挫・・中間検査のために現場へ、手元の図面に
 注視し過ぎて、こけた。コケタ。扱けた。
 すぐに湿布を貼るも今も右足踝はパンパンに腫れている。
 若いうちは、なんでも「ながら」で出来たのに、反応ができない
 のは加齢のせい?まったく情けない。

    十月の湿布の匂ふ書庫であり   ころころ
 
 

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10月2日

2006-10-02 20:10:33 | Weblog

   焦げ鍋も大事に栗の渋皮煮   ころころ
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10月1日

2006-10-01 05:40:04 | Weblog


    衣被母がよく食べよく老いぬ    白川京子
 
    遠き日のするりと逃げる衣被    長山あや

    十月の紺たっぷりと画布の上    福永耕二

 
 一昨夜来から風邪心地、微熱でかったるい。
 早めに就寝するも4時に起きてしまう。
 寝るにも体力がいるものだ。
 今日から10月。生活は向上しないまでも忙しい時期に入る。
 面白いもので、暇なときは遊びも俳句もぱっとしない。
 今月の句会のお題は「衣被」「木犀」
 俳句作りに今や歳時記以上にPCが活躍する。
 匂いこそ無いが画面にすぐそのものを呼び出す事ができる。
 記憶の確認ができる。
 また検索エンジンで類想類句を調べることもできる。
 この検索エンジンもまた便利なもので作句の傾向を理解する
 上で読者側にたてる。難しい表現だが選ばれる句(共感感覚)
 を得られる。あくまでも独創性を求めるのならそれを外せばいい
 
 俳句が横書きになった時から俳句は変わったように思う。
 

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